「軽でスポーツカーをつくる」という発想は、スズキだからできたこと
このように、贅沢な設計思想が詰め込まれていたカプチーノですが、それだけにバブル崩壊の影響に耐えることができず、残念ながら1998年に販売終了となりました。
本格的なスポーツカーを軽自動車で実現させるという発想は、常識にとらわれない発想を大切にしているスズキだからできたこと。カプチーノが切り拓いた「軽スポーツ」というジャンルは、その後2001年に登場したダイハツ「コペン」や2015年に登場したホンダ「S660」(2022年に生産終了)によって、現代にも受け継がれました。
さらに新モデル登場の期待も高まっています。2023年のジャパンモビリティショーで、ダイハツはマツダ「ロードスター」の対抗として開発したコンセプトカー「ビジョン・コペン」を披露しています。軽自動車としての提案ではなく、ダイハツからの出展ではありましたが、ダイハツとスズキ、トヨタが軽自動車分野で連携している現在の状況を踏まえると、3社合同による軽スポーツ復活というシナリオも決して非現実的なものではないでしょう。
コペンに関しては、2026年8月に生産終了することが発表されていますが、ダイハツは「再びコペンを世の中に送り出せるよう、様々なスタディを続ける」としており、次期型への期待は高まります。はたして「令和のカプチーノ」は実現するのか!?? 今後の動向には大いに注目です。
【画像ギャラリー】スズキだからこそ「カプチーノ」は誕生した 独創的な発想でクルマを開発するスズキの売れ筋モデル(35枚)画像ギャラリー



































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