劣化したエンジンオイルは、エンジンを壊す原因にも!
エンジン内部を血液のように巡り、潤滑・密封・防錆・冷却・清浄という5つの重要な役割を果たしているエンジンオイル。
エンジンのコンディションを保つには必要不可欠なエンジンオイルだが、劣化が進むと潤滑や密封などの性能が低下するうえ、燃料の燃えカス(スラッジ)や金属粉、水分などが混入し、エンジン内部に汚れがたまる原因となる。
こうした劣化したエンジンオイルを交換しないまま使い続けると、ピストンなどのパーツの動かすのに必要以上にパワーが必要となり燃費が悪化。
スラッジが蓄積することでそのエンジンが本来持つパワーが十分に発揮できないのはもちろん、潤滑作用の低下でエンジン内部のパーツの摩耗も進むことになる。
さらに冷却機能の低下によるオーバーヒートや、最悪の場合は走行中にエンジンが焼き付いてしまうことも。
故障の程度にもよるが、こうなってしまうと一部のパーツを交換するだけでも数十万円の出費は必須で、修理での対応が難しくエンジンの載せ替えともなれば、車種によっては100万円を軽く超えることも十分にありうる。
エンジンオイルの交換時期は車種によって異なるものの、一般的なガソリン車であれば走行距離が5,000~1万km程度また使用期間が6カ月~1年程度が目安。
とはいえ、未舗装路やアップダウンの激しい坂道などを頻繁に走る場合や、日常の走行距離が極端に短い場合はさらに交換のタイミングが早まる可能性もありうる。
月に一度程度はエンジンに備わっているオイルレベルゲージをチェックし、エンジンオイルの汚れやザラザラした感触はないか、オイルの量が規定値の範囲内であるかを確認し、異常を感じたら早めに交換することを心がけたい。
同様にエンジンからいつもとは違う異音が聞こえたり、何となくパワーが落ちているような場合も、エンジンオイル劣化の可能性がありうるので、一度点検しておいたほうがいいだろう。
こうした消耗品はいずれ交換することになるものだけに、ケチったことでさらに出費がかさんでしまった! なんてことのないよう、劣化のサインは見逃さないようにしたいものだ。
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