世界がいま最も注目する新進気鋭のアジアの国!! ベトナムのクルマ事情

ベトナムのクルマ事情:ベトナムのガソリンスタンド

 ハノイ市中心部にあるガソリンスタンドは、自動車販売店を併設。取材時の6月では、1Lあたり、レギュラー(E5)が約109円、ハイオク(95)が約112円だった。

 日本と比べれば断然安いが、缶ビールが100円以下である物価を鑑みれば、決して安い負担ではない。

ベトナムのクルマ事情:ビンファストの新車ディーラー

「VF3」は、航続距が215km、最高速度が100km/hだが、約150万円と手頃
「VF3」は、航続距が215km、最高速度が100km/hだが、約150万円と手頃

 ハノイの街を散策中に、ビンファストの新車ディーラーを発見。突撃訪問を試みた。

 ガラス張りの綺麗なショールームに多くの新車を展示。対応してくれた若いスタッフは親切で、よく冷えた水も振舞ってくれた。今後の高い成長が見込めるビジネスだけに、顧客対応にも心を配っているようだ。

 話題の新車は、エントリーの小型EV「VF3」。これが2024年にベトナムで、2番目に売れた乗用車である。

ベトナムのクルマ事情:ベトナムのバス事情

 地下鉄はできているが、ハノイ市内で老若男女のアシとして愛されているのが、路線バスだ。

 先払い式で、路線の距離で値段が異なる。最安値の15km未満の路線で約45円だ。これはハノイ市が補助を行っているため。ビンファストのEVバスも拡大中。また近年、小型バスにロシアのGAZ車(ICE)が導入されたという。

【番外編】ベトナムの軍事ミュージアム見学

T-54B戦車843号機はベトナム人にとっては自由への切符ともいえる存在なのだ
T-54B戦車843号機はベトナム人にとっては自由への切符ともいえる存在なのだ

 ハノイの新観光スポットが、ベトナム人民軍の設立80周年を記念し、2024年11月、リニューアルされたベトナム軍事歴史博物館だ。

 新施設の敷地は74ヘクタールと広大で、博物館も地上4階建ての立派な建物に。収蔵される資料は15万点を超えるという。入館料は約230円と手頃なので、地元民の来館も多かった。

 展示は、ベトナム独立までの厳しい戦いの歴史を紹介するもので、当時の戦闘や武器に関する展示が中心。

 最大の目玉は、1974年のサイゴン陥落で、大統領官邸に突入した戦車であるソ連製T-54B型843号機。現在は国宝として、大切に保管されている。

 屋外展示では、撃墜された複数の米国機で作られたモニュメントがあり、見応え抜群。さらに古いソ連の戦闘機や戦車などが多数展示されている。

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