やっぱり軽自動車が大人気!?　国民的なクルマと言えば何？

　「国民に必要なのは価格が安く低燃費で運転して楽しいクルマ」を標榜する大日本国民車会議。いくつかの記事に分けて、令和日本の国民車ナンバーワンを選ぶべく誠実に評価してきたが、最後の最後で「順位操作疑惑」が浮上した!?

※本稿は2025年11月のものです
文：伊達軍曹／写真：スズキ、ホンダ、トヨタ、三菱、ベストカー編集部
初出：『ベストカー』2025年12月10日号

国民車ナンバーワンがついに決定……しかし!?

　最終審議の結果、「安価で経済的で、それでいて運転が楽しいクルマ＝国民車」の第1位は、マイナーチェンジ後のスズキ クロスビーとすることが決定した。

　国民車としての総合的な評価が最も高かったのはホンダ N-BOXであり、実際、N-BOXこそが国民車的ポジションを得ているのが日本の現状ではある。

　だが「猫も杓子も軽スーパーハイトワゴン」という風潮に一石を投じたい大日本国民車会議としては恣意的に、クロスビーを1位とした。これはあくまでも恣意的で不正な順位操作であるため、「真の国民車」は、やはりN-BOXということになるのだろう。

　順当すぎる結論で恐縮だが、出来のよい軽スーパーハイトワゴンというのは国民の幸せな毎日に大きく貢献するものであるため、順当な結果も虚心坦懐に受け入れるほかない。

　不正な順位操作で2位となったホンダ N-BOX以外では、シエンタのハイブリッド車とアクア、そしてデリカミニが入賞。便宜上順位づけは行ったが、この5車種であればどれを選んだとしても、経済的でありながら、自身のカーマニアとしての側面も殺すことなくカーライフが楽しめることは間違いない。

　インプレッサなどで「自分なりの国民車道」をひたすら追求するのも一興ではある。しかしこの5車種であれば配偶者や家族などからの高評価を得やすいため、家庭生活が不穏なものにならないというメリットもある。

　個人的にはスイフトスポーツが入賞しなかったのは残念だが、これも時代の流れ。致し方なしだ。