「小ささこそ正義を体現したコミューター」 トヨタ・iQ
多くの人が「小さいクルマ」と聞くと軽自動車を想像する。しかし残念なことに、軽自動車には質素だとかビンボーくさいといった印象を持っている人もいる。そんなネガなイメージを覆す小さなプレミアムカーがiQだ。
新規開発したプラットホームを使ったボディは、登録車ながら全長2985mm、全幅1680mm、全高1500mmというマイクロサイズ。
これをベースに、エンジンに対してタイヤを前に出してフロントオーバーハングを短縮したり、ステアリングギアボックスの上方配置によってエンジンルームをコンパクト化。
さらに、フラットな燃料タンクを床下に設置し、小型化したエアコンユニットをインパネ中央に収めるなどの工夫を施すことによって超高効率パッケージを実現。
ミニマムボディながら、独自のデザインでプレミアムカーらしい存在感や上質感も演出している。
エンジンは当初こそ1リッター直3のみだったが、デビュー翌年には1.3リッター直4エンジンを追加し、ゆとりの走りを手に入れた。
その一方、超高効率パッケージとはいえ室内空間は物理的に限りがある。4名定員ではあるものの(2シーターもあり)実質的には2シーターだし、軽自動車と比べると維持費も高い。そのため、新たなシティコミューターとして定着することはなかった。
しかし、3mという全長は軽自動車より40cm以上短いし、3.9mという最小回転半径も軽自動車より圧倒的に小さい(N-BOXで4.5m)。この取り回し性や扱いやすさはオンリーワンだ。
「速さよりも見た目で勝負するスーパーカー」 光岡自動車・オロチ
クルマを選ぶ基準は人それぞれ。なかでも「デザイン」や「ルックス」で選ぶ人は多く、欧州のスーパーカーに憧れを抱く人もいるだろう。そんな人たちのハートに刺さるのがオロチだ。
2001年の東京モーターショーで参考出品され、反響の高さから市販化されたオロチは、国内10番目の乗用車メーカーである光岡自動車が2006年に販売したスーパーカーだ。
見どころはなんといっても強烈なビジュアル。その名のとおり、ヤマタノオロチにちなんだエクステリアはとにかく独創的で、担当デザイナー曰く「クルマのデザインではなく蛇の彫刻を作ろうと思った」とのこと。ワイド&ローのプロポーションは欧州スーパーカーにも引けを取らないほどの存在感を放つ。
ただし、走りはその見た目と対照的。シャシーは自社設計のスペースフレームだが、ミッドシップに搭載されるエンジンは北米でSUVなどに搭載されるトヨタ製の3.3リッターV6で、ミッションは5ATのみ。
メーカー自ら「ファッションスーパーカー」と言い切ってしまうことからも分かるように、パワートレイン自体は至ってフツーで、見た目はそれっぽいがスーパーカー級の運動性能はまったく望めないのだ。
とはいえ、500psも600psもあるスーパーカーだって、公道でその実力を発揮することは不可能。それなら、見た目重視のオロチだって心を満たしてくれるはずだ。
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