梅雨前に絶対見て!! タイヤの溝と空気圧を甘く見るとハイドロプレーニングで本当に曲がれない

空気圧も溝と同じくらい重要

 残り溝と同じくらい、タイヤ空気圧も重要です。空気圧が不足すると、タイヤが必要以上にたわんでしまうことで、接地面積や接地圧を十分に得ることができなくなり、その結果、水を押しのける性能が十分に発揮できず、高速走行時のふらつきやグリップ低下にもつながってしまうのです。

 空気圧は高すぎてもだめ。適正な空気圧であることで、はじめて十分な性能を発揮します。

 空気圧は自然に少しずつ低下していくため、何もしなければ徐々にずれていってしまいます。最低でも月に一度は確認をしましょう。測定するタイミングはタイヤが冷えている時(走行開始前)が基本。気温の変化にも左右されるため、とくに梅雨前のいまは、ぜひ確認しておきたいところです。

ハイドロプレーニング対策では残り溝だけでなく空気圧管理も重要。空気圧不足は接地状態の悪化につながる(PHOTO:Adobe Stock_artchvit)
ハイドロプレーニング対策では残り溝だけでなく空気圧管理も重要。空気圧不足は接地状態の悪化につながる(PHOTO:Adobe Stock_artchvit)

梅雨入り前に必ず確認を!!

 もし走行中にハイドロプレーニング現象が起きてしまったら、焦ってハンドルをこじったり、ブレーキを強く踏み込んだりすることは避けてください。タイヤが再び路面を捉えて「手応え」が戻ってくるまで、まずはアクセルを緩め、ハンドルを真っ直ぐに保持したまま回復を待ちましょう。接地していない状態での急操作は、グリップが回復した瞬間に挙動を乱し、そのままスピンや衝突を招くトリガーとなってしまいます。

 首都高速道路株式会社によると、雨天時は晴天時と比べて施設接触事故が約6倍、死傷事故も約4倍発生しているとのこと。雨の日の運転において、速度を控えることや車間距離を十分に取ることは鉄則ですが、タイヤの状態が悪ければ、そもそもクルマをコントロールすることができなくなってしまいます。また、(繰り返しになりますが)どんなに優れた安全技術も、タイヤが路面を捉えていなければその真価を発揮できません。

 気象庁によると、大雨の年間回数は有意に増加しており、より強度の強い雨ほど増加しているとのこと。雨の日は、

・残り溝4mm以下は要注意
・雨の日は速度控えめ、車間距離は長めに

 を心がけ、空気圧は月1回、冷間時に確認しましょう。

雨の日の運転において、速度を控えることや車間距離を十分に取ることは鉄則だが、最終的にクルマを制御できるかどうかは、タイヤの状態にかかっている。梅雨入り前に必ず確認を!!(PHOTO:Adobe Stock_Kyryl Gorlov)
雨の日の運転において、速度を控えることや車間距離を十分に取ることは鉄則だが、最終的にクルマを制御できるかどうかは、タイヤの状態にかかっている。梅雨入り前に必ず確認を!!(PHOTO:Adobe Stock_Kyryl Gorlov)
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