幸い何をしでかそうとホンダは愛されている(西川 淳)
●ホンダの決断への評価:★★☆☆☆
結果論としては問題ない。ただ最初からボタンの掛け違いがあったし、臨機応変さも必要だった。一方で、脱エンジン宣言に代表される威勢のよさもまた“ホンダ”らしさ。そういう個性がなければホンダの存在意義が薄まることもまた事実。
ホンダという会社は世間の抱くイメージと微妙に違うんじゃないか、と思っている。以前、とあるサプライヤーの社長が「ホンダさんって石橋を叩いても渡らないんだよね」と言っていたことを思い出した。
内実もイメージとは異なる。投資家からは四輪事業を廃せばホンダの未来は明るいとさえ言われるほどだ。生き残るためにはよくある話。
でも、そうなればもはや本田宗一郎の興したホンダではなくなる。儲けまくる企業になるのか、社会的に存在意義のある会社として生き残るのか。今回の決断は、まずは後者だろう。
そんなわけで、歴史的にみても時にファンを落胆させる一方で、時に大逆転劇でファンを喜ばせてきた。それがホンダだ。
折しも鈴鹿ではアストンマーティンホンダが予想外の初完走を果たしている。アロンソの忍ドラに感動しつつ、これでまたドン尻から頂点を目指してくれるという期待をホンダファンは抱いたに違いない。
幸い何をしでかそうとホンダはまだ愛されている。引き続きBEV(とSDV)の開発もしっかり続けてほしい。ゼロもアフィーラも最大の敗因は“遅すぎたこと”。石橋を叩く人に拙速を求めることは難しいだろうけど。
【画像ギャラリー】カッコ良かったのにもったいない!! 開発中止になったホンダEV全部見せ!!(8枚)画像ギャラリーBEV&FCV全フリを決断できたことが謎(小沢コージ)
●ホンダの決断への評価:★★☆☆☆
「そもそも2021年、ホンダはなぜ2040年のBEV&FCV全フリ」を決断できたのか? が最大の謎。
テスラバカ売れだったがEV材料のレアアースは高騰、コロナ禍の半導体不足も出始め、そうでなくとも中国有利なEVシフト。ホンダが中国産レアアース半分でほかと同等の電池を作れない限り、EVシフトバカ勝ち&高利益率はないだろう。
少なくとも5年先も読めないこの時代に(トランプ就任にしろ完璧に読めない)19年先の予言なんて無謀すぎ。表向きEVシフト! と言っといては主要エンジンサプライヤーは売らないぐらいの二枚舌は当然。その後もやめ時はあった。
少なくともトランプ就任直後の2025年1月「2030年までに北米新車販売の50%をEVに」の即時撤廃や7月の最大7500ドルのEV購入税額控除廃止で、ああ北米でBEV売れなくなる! 儲からない! は予想できたはず。
だから2025年末にフォードは最大3兆円の損失を見込んでBEV版F150トラック生産終了ほかを決断した。そこから約3カ月、ホンダはなぜ粘ったのと。
もちろん損切りは難しく、誰も塩漬け株は持っている。しかし「遅い」と言われて反論できないのでは。ソニーアフィーラも北米スタジオ公開の4日後に「発売停止」だなんてねぇ……。
【画像ギャラリー】カッコ良かったのにもったいない!! 開発中止になったホンダEV全部見せ!!(8枚)画像ギャラリー









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