2026年3月28日、土曜日の浜名湖畔におよそ1000台のジムニーが集まった。これはスズキ初の四輪公式ファンイベント「ジムニーデイ」に全国から集合したファンたちだ。スズキの明るい未来を感じて、鈴木社長もリップサービス全開!?
※本稿は2026年4月のものです
文:ベストカー編集部/写真:スズキ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年5月26日号
スズキ公式主催初の四輪車ファンイベント
週末土曜日の2026年3月28日、静岡県湖西市の「浜名湖ボートレース対岸駐車場」にて、全国から約1000台のジムニーが集結。
スズキが公式に主催する初めての四輪車ファンイベント「ジムニーデイ」が開催されたのだ。会場には家族連れからベテランオーナーまで幅広いファンがつめかけた。
会場にはカスタマイズされたジムニーや地元湖西市の名物料理、R/Cカーコーナーや悪路体験会などさまざまなアクティビティが用意され、会場限定グッズも販売されて大盛況。
お子さん連れのファミリー層も多く見られた。この点について、会場でファンに取り囲まれたスズキ・鈴木俊宏社長は「現行型から雰囲気が変わった」と指摘。
特に2025年4月から発売された5ドア仕様「ノマド」の功績を挙げて、「シエラだけだと大蔵省(家計の財布を握る奥さま)の許可が得られずに買えなかったファミリー層も、ノマドでファン層がさらに広がった」と分析した。
電動化時代、ジムニーの未来はどうなる
また記者団から「ジムニーの今後」についても聞かれ、鈴木社長は、
「やっぱり軽量で走破性があるという長所を維持しながら(カーボンニュートラルへの対応を)やっていくのかが大事。電動化なのか、カーボンニュートラル燃料を使いながらやるのか、いろいろな手段を探っていく」。
「重たくしたら意味ないよね」と語り、電動化はもちろん視野に入れつつ、ジムニーの本質を守るためにあらゆる可能性を排除せず検討していく姿勢を示した。
「やるなって言ったら怒られる」2027年以降の開催は?
最後に気になるのは、この「ジムニーデイ」が2027年以降も続くのかという点。鈴木社長は、
「まだ正式な話はないけど、もうこういう(大入りの)状態だから、やるでしょう。やるなって言ったら怒られるよね」。
とコメント。
日本で販売台数2位のグローバル企業となったスズキだが、社長は「おごらず、お客様が求めるものをしっかり作っていく」と繰り返した。売って終わりではなく、イベントやアフターサービスを含めた“好循環”を作りたいという思いが、この「ジムニーデイ」には込められている。
スズキは「日本は成長市場」と語る数少ないメーカー。今後は(軽自動車はもちろん、普通車も)魅力的な新型車を揃えてシェアを拡大させたい狙いがある。
また自動車メーカーとしては「新車を売って終わり」ではなく、継続してオーナーと関わり、いわゆる「バリューチェーン」で稼いでゆく姿勢も重要になるだろう。
約1000台のジムニーが浜名湖畔にずらっと並んだ光景は、このクルマがもはや単なる移動手段ではなく、人と人をつなぐ“文化”になったこと、さらにスズキの今後の日本市場戦略が大きく前進しそうなことを、雄弁に語っていた。
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