梅雨明け後の熱中症に注意! うっかりでは済まされない! 車内は15分で死の危険 熱中症が疑われる症状とすぐに取るべき対応

梅雨明け直後の7月に熱中症が増える理由

 熱中症は真夏の8月が最も危険というイメージがある。しかし環境省や熱中症予防情報サイトなどでは、梅雨明け直後は体が暑さに慣れていない「暑熱順化」が十分進んでおらず、熱中症リスクが高まると説明している。梅雨明けは西日本では7月8日に発表され、関東甲信越地方では7月19日と予想されている。まさにこの時期こそ、熱中症の危険リスクが最も高いのである。

 暑熱順化とは、汗をかいて体温を下げる能力や血液循環を改善し、暑さに適応する体の仕組みである。

 梅雨の間は比較的涼しい日が続き、急に35度前後の猛暑になると体温調節機能が追いつかず、熱中症になりやすくなる。さらに車内は屋外以上の高温となるため、体温は急激に上昇する。

 特に乳幼児や高齢者は体温調節能力が低く、自分で異常を訴えられないケースも多い。そのため大人以上に短時間で危険な状態へ陥る可能性がある。

子供やペットの車内放置は絶対NG! 熱中症対策を徹底しよう

車内に電子キーを置き忘れた際、何らかの原因でクルマのドアがロックされたり、子どもが誤ってドアロックを操作してしまう事案が発生(yamasan@Adobe Stock)
車内に電子キーを置き忘れた際、何らかの原因でクルマのドアがロックされたり、子どもが誤ってドアロックを操作してしまう事案が発生(yamasan@Adobe Stock)
短時間でもペットの置き去りは厳禁(Anna Belova@Adobe Stock)
短時間でもペットの置き去りは厳禁(Anna Belova@Adobe Stock)

 毎年のように、子供やペットが車内に取り残され、熱中症で重症あるいは死亡する事故が報告されている。

 「コンビニで買い物をするだけ」「ATMに寄るだけ」「荷物を届けるだけ」。ほんの数分のつもりでも、車内環境は急速に悪化する。

 最近のクルマはスマートキーが主流となっているが、キーを車内に残したままドアがロックされるケースや、子供が誤ってロックボタンを押してしまうケースもある。

 また、子供が車内でスマートキーを触ってしまい、エンジンが停止したり、ドアが開けられなくなったりする事例も報告されている。

 ペットも同様である。犬や猫は人間より汗をかける場所が少なく、体温調節が苦手である。犬は主にパンティング(口を開けて呼吸する行動)で体温を下げるが、高温の車内ではその機能も限界に達する。

 「エアコンをつけているから安心」という考えも危険だ。アイドリングストップや燃料切れ、エンジントラブルなどでエアコンが停止すれば、車内温度は一気に上昇する。

 2025年8月1日~8月31日の1カ月間、JAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち、子どもやペットが車内に残されたままであったケースは全国で194件。

 現場での聞き取り調査によると、閉じこみの原因には「子どもをチャイルドシートに乗せ、運転席へ回る間に施錠された」「ペット(犬)が誤ってロックボタンを押した」などがあったという(引用:JAF)

 子供もペットも「絶対に車内へ残さない」。これが唯一確実な熱中症対策である。

※子供やペット残したキー閉じ込みJAFへの救援申請の記事を見る

熱中症にならないためにすべきこと

こまめな水分摂取が重要
こまめな水分摂取が重要

 熱中症は予防できる事故でもある。まず重要なのは、こまめな水分補給である。喉が渇いてからでは遅いため、意識的に少量ずつ補給することが大切だ。

 大量に汗をかく場合は、水だけでなく塩分や電解質を含む飲料も取り入れたい。炎天下では帽子や日傘を活用し、通気性のよい服装を選ぶことも重要である。

 クルマに乗る際は、出発前にドアを開けて熱気を逃がしたり、エアコンを最大風量で作動させたりすると効率よく車内を冷却できる。近年はリモートエアコン機能を搭載する車種も増えており、乗車前に車内を冷やせるモデルもある。

 また、高齢者は暑さを感じにくくなる傾向があり、室内でも熱中症になるケースが少なくない。エアコンを適切に使用し、無理な節電は避けたい。

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