なつかしき「昭和」のカーライフ…いつしか消えていった自動車の懐かしい装備

電動ロッドアンテナ

 フェンダーに取り付けられた、ラジオを受信するためのアンテナ。その昔は高級車の装備として憧れだったロッドアンテナも、1990年代以降は、シールタイプやルーフタイプに取って代わっています。

リトラクタブルヘッドライト

初代ロードスターのリトラクタブルヘッドライト
初代ロードスターのリトラクタブルヘッドライト

 フェラーリやポルシェなどで積極的に採用されたことから、スーパースポーツカーの象徴となっていた、リトラクタブルライト。必要な時にだけボディからでてくるその姿は、何とも言えない魅力をもっていました。

 格納式であった理由は、ボンネットを低くしてもライトの最低地上高を確保するためと、デザインの自由度が増える、という点。

 しかし、衝突安全性に問題があることなどから、現在、量産車でリトラクタブルライトを採用しているクルマはなくなりました。

キーレスキー

パジェロ キーレスエントリー(2007年)
パジェロ キーレスエントリー(2007年)

 現在主流の「スマートキー」との、いちばんの大きな違いは「エンジン始動の際はカギを差す必要があること」。

 キーレスキーはドアロックがリモコンでできる、というだけであり、エンジン始動の際はキーシリンダーにカギを差す必要がありました。カギを回してエンジンをかける、という動作は懐かしいものです。

フェンダーミラー

 1983年にドアミラーが解禁になるまで、日本ではフェンダーミラーのみが認められていました。当時の日本車は、3ボックスタイプが多く、フェンダーミラーをつける位置には困らなかったのです。

 フェンダーミラーに比べ、デザイン性や安全性が高いドアミラーは、解禁後、積極的に採用されていき、フェンダーミラーに取って代わっていくことになります。

 フェンダーミラーは、タクシーでは今でも採用されているものの、普通乗用車においては絶滅していきました。

 ちなみに、日産フーガには2007年まで、フェンダーミラーが純正のオプションとして設定されていました。

ジャパンタクシーにあるフェンダーミラー
ジャパンタクシーにあるフェンダーミラー

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