マツダ・ロードスターの“S”
スカイアクティブ技術とデザインテーマ“魂動 -Soul of Motion-”を採用した新世代商品の第6弾として、2015年5月にデビューしたロードスター。
一般社団法人日本自動車販売協会連合会が公開している2025年1月~12月分の乗用車ブランド通称名別順位では前年対比104.8%の10,001台で43位にランキングされており、10年以上にわたって高い人気を維持している。
現在、ロードスターは操る楽しさを極めたスポーティなグレードのRS(374万円)を筆頭に6グレード(特別仕様車のPSを含む)が設定されているが、先述のジムニーと同様に“ロードスターの走りを楽しむ”という点においては最廉価グレードのS(295万9000円)でも“らしさ”を十分に味わうことができる。
安全面やインテリアにおいては交通標識認識システム、マツダレーダークルーズコントロール、アダプティブLEDヘッドライト、地上デジタルTVチューナー、シートヒーターが装備されていなかったり、エアコンがマニュアルだったり、Sと上位グレードの間に大きな差があることは否めない。
また、シャシー&メカニズムにおいても減速エネルギー回生システムのi-ELOOP、アイドリングストップシステムのi-stop、2024年1月の改良モデルで新規採用されて注目を集めたアシンメトリックLSD、リアスタビライザー、トンネルブレースバーなどがSには未装備。
特に、ボディ剛性の面においてSと上位グレードとでは大きく異なるため、走行フィーリングが異なることもまた事実だが、走りの根幹となるエンジンやトランスミッションは全グレード共通なことに加え、Sグレードの車両重量は全グレード中、最も軽量な1010㎏という点は特筆点。
結果として、Sグレードでも十分に人馬一体の走りを体感することができるというわけだ。
ホンダ・フィットの“X”
2026年7月にマイナーチェンジが行われたフィット。
2020年2月に行われたフルモデルチェンジで4代目に進化したフィットはデビュー当時、“BASIC”、“HOME”、“NESS”、“CROSSTAR”、“LUXE”という5タイプのモデルが設定されていた。
しかし、今回のマイナーチェンジで各タイプの特徴や個性をより際立たせるべくBASICを“X”に、HOMEを“Z”に変更し、新たにハイブリッド専用タイプとした“RS”、“CROSSTAR”とあわせて、4つのタイプバリエーションに変更。
そのなかで最も高価なモデルはe:HEV CROSSTAR(4WD)の295万5700円、最も安価なモデルはXのガソリン車(FF)の180万6200円で両者の差額は100万円以上ある。
しかし、たとえXであろうとも安全装備のHonda SENSINGをはじめ、マルチインフォメーションディスプレイ、Hondaスマートキーシステム、ヘッドライトオートオフ機能、PM2.5対応高性能集塵フィルターなどは標準装備されており、安全性や利便性・快適性は決して低くはない。
インテリアは、当然ながら上位グレードのほうがより上質なものとなるが、Xにおいても骨格を研究してつくられたボディースタビライジングシートが採用されており、長時間のドライブでも安心の疲れにくい構造を実現。加えて前席はもちろん、後席にもゆとりをつくることでコンパクトカーとは思えないほどの心地良い空間が広がっている。
クルマが減速する時に走行用モーターが作り出す電気を回収する電動サーボブレーキシステム、ステアリングの操作量に応じてタイヤの切れ角が変化するVGR(可変ステアリングギアレシオ)、デイタイムランニングランプ付のLEDヘッドライト、オートエアコンは未装備でホイールもスチール製のXだが、日常使いであれば不満は少ないはずだ。
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