2026年7月改良のトヨタ アクアは、E-Four(電気式4WD)全車に寒冷地仕様を標準化した。後輪をモーターで駆動する安心感に、凍結や冷え込みへ備える装備まで最初から付いてくる。地味な変更だが、雪国ユーザーにとってはGR SPORT復活以上のニュースかもしれない。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】内装の質感お見事!! シフトが使いやすいことこの上ナシ(5枚)画像ギャラリー凍結対策と暖房性能をまとめて標準化!
E-Fourを設定するのはZ、G、X、KINTO専用のU。2026年型では、そのすべてに寒冷地仕様が標準装備された。
内容は、ワイパー周辺へ熱を与えて凍結を解かしやすくするウインドシールドデアイサー、後席の足元へ暖気を送るヒーターリアダクト、エンジン冷却水が温まる前から暖房を補助するPTCヒーターなど。雪を走る性能だけでなく、凍った朝の出発準備や車内の暖まり方まで助けてくれる。
従来型では寒冷地仕様が別料金で、ZとGは1万9800円、Xは3万3000円だった。しかもメーカーオプションのため、注文時に選び忘れると後から同じ仕様へ変更しにくい。2026年型ならE-Fourを選ぶだけで付いてくるため、装備選びもわかりやすくなった。
最安の市販グレードとなるX E-Fourは271万1500円。従来のX E-Fourに寒冷地仕様を加えた271万7000円より、価格上は5500円安い。さらに2026年型Xは上級ファブリックシートと後席センターアームレストも備えるだけに、かなり買い得感がある。
21万4500円高でも雪国なら納得できる?
E-Fourは2WDより一律21万4500円高い。リアモーターの最高出力は6.4ps、最大トルクは52Nmで、豪快に雪を蹴散らす本格4WDではない。それでも発進時や滑りやすい路面で後輪へ駆動力を配分し、スムーズな発進と走行安定性を支援する。E-Fourはリアサスペンションもダブルウィッシュボーン式となり、最低地上高は2WDの140mmから155mmへ上がる。
一方、WLTCモード燃費は全E-Fourが30.0km/L。2WDはXが34.3km/L、GとZが33.6km/Lなので、燃費では不利だ。荷室のアジャスタブルデッキボードも2WDの2段式に対してE-Fourは1段式となる。
また、寒冷地仕様が標準でもシートヒーターまで全車に付くわけではない。快適性を重視するなら、前席シートヒーターとステアリングヒーターを含むコンフォートパッケージを選べるG E-Fourにも注目したい。
降雪が年に数回なら、スタッドレスタイヤを履いた2WDで十分な人も多い。だが、圧雪路や凍結路を毎日走り、坂道発進も多い地域なら話は別だ。駆動力と寒冷地装備をまとめて手に入れられる2026年型E-Fourは、雪国でアクアを選ぶ人にとって、これまで以上に筋の通った本命だ。
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