一時は「踊り場」と言われたBEVの普及も、不穏な中東情勢からの原油高で盛り返し、中国のBEVメーカーは輸出市場を虎視眈々と狙っている。まず中国メーカーが狙いを定めたのがヨーロッパ。各社が先の先を読んだ手を打ってきている!?
※本稿は2026年7月のものです
文:角田伸幸/写真:長城汽車
初出:『ベストカー』2026年8月10日号
中国のEV輸出攻勢激化! 狙うはヨーロッパ市場か?
中国メーカーのBEV輸出が、いよいよ本気モードだ。中国国内では価格競争が激しく、売っても儲けにくい。ならば海外へ、という流れは当然だが、なかでも動きが熱いのが欧州市場である。
別記事にて、日産が英サンダーランド工場の活用で奇瑞汽車と協議に入った話を紹介した。だが、それだけではない。
上海汽車はスペインで欧州初のEV工場を計画し、シャオペンは欧州の生産拠点活用を探る。リープモーターはステランティスとの関係を追い風に、欧州への攻勢を強めている。CATLなどサプライヤーの動きも活発だ。
面白いのは、迎え撃つはずの欧州勢の一部が、中国勢の進出を助ける側にも回っていること。フォルクスワーゲンやステランティスにとっても、中国の開発の速さや安いBEVは味方に付けたい存在なのだろう。
一度はBEV熱が冷めたように見えた欧州だが、原油高で「手頃なBEV」への視線は再び強まっている。石畳の街角を、中国ブランドのEVが当たり前に走る。ひょっとしたらそんな風景が、欧州では珍しくなくなるかもしれない?
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