トンネル内では異常を感じてもすぐに停止しないで!! 惰性も使って非常駐車帯へ
3つ目のNG行動は、トンネル内でクルマに異常が発生した際、まだ移動できる状態にもかかわらず、その場ですぐに停止してしまうことです。
トンネル内は路肩が狭いため、走行車線上や狭い路肩に停車すると、後続車が衝突する2次事故につながるおそれがあります。クルマの異常に気づいたら、まずハザードランプを点灯して後続車へトラブルの発生を知らせ、自走できる状態であれば、なるべくトンネルの外まで移動してから路肩に停車してください。
エンジンなどの不調により、アクセルを踏んでも速度を維持できない場合は、道路の左側へ寄りながら、AT車はNレンジ、MT車はニュートラルに入れ、惰性を利用して直近の非常駐車帯を目指します。トンネル内の非常駐車帯は原則として約750m間隔で設けられているため、下り坂や平坦路であれば惰性でたどり着ける可能性が高いです。
非常駐車帯へ到着したら、まず同乗者を車外へ出し、非常口などの安全な場所へ避難させます。その後、後続車に十分注意しながら、三角停止表示板などの停止表示器材を車両後方に設置し、ドライバーも速やかに避難してください。車内に残って救援を待つのは危険です。
通報には、非常駐車帯やトンネル内の左側に約200m間隔で設置されている非常電話を利用できます。携帯電話からは、道路緊急ダイヤル「#9910」または110番へ連絡し、係員の指示に従ってください。
なお、火薬式の発炎筒は、煙によって後続車の視界を妨げるおそれがあるため、トンネル内では使用しないよう国土交通省がよびかけています。トンネル内でも使用できるLED式の非常信号灯や、反射材の付いた安全ベストを車載しておくと、停止車両や避難する人の存在を後続車へ知らせるのに役立ちます。
豪雨のなかでは高速で走り続けるのはNG
4つ目のNG行動は、視界を奪うほどの豪雨に見舞われても、普段と同じ速度で走り続けることです。ワイパーを最速にしても前方を確認しにくいほどの雨では、視界が悪化するだけでなく、路面にたまった水によってタイヤが浮き上がる「ハイドロプレーニング現象」が発生するおそれもあります。
ハイドロプレーニング現象が起きると、タイヤと路面との接地が失われ、ステアリングやブレーキの操作が効きにくくなります。とくに速度が高い場合や、タイヤの残り溝が少ない場合は危険性が高まるため、大雨に遭遇したらヘッドライトを点灯し、十分な車間距離を確保したうえで速度を落としてください。
局地的な豪雨は、強い風を伴うこともあります。とくに注意したいのがトンネルの出口です。トンネル内から出た直後に横風を受け、クルマが進路を乱される可能性があるため、出口へ近づいたらさらに速度を抑え、ステアリングを両手で保持して通過します。
近くにSAやPAがある場合は、無理に走り続けず、いったんクルマを止めて建物内へ避難し、雨脚が弱まるのを待つことも重要です。目的地への到着を急ぐより、走行を続けられる状況かを判断し、早めに待避するようにしてください。
2026年8月の千葉豪雨では、一般道では多くのクルマが水没して走行不能となり、道路上に残された車両の撤去が追いつかない事態となりました。高速道路も土砂災害や雨量基準の超過により、千葉東金道路や圏央道の複数区間が通行止めとなりました。豪雨時は、走行中の道路状況が短時間で大きく変わる可能性があることは覚えておきたいところです。


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