燃費性能の比較は要注意
●性能試験のモードが重要
限りのある化石燃料を消費する内燃エンジン搭載車(ハイブリッドも含む)では、燃料をどれぐらい消費するのかが、オーナーのお財布だけでなく地球全体のエコにも影響する。
もちろん、EV(電気自動車)だって実は製造や充電の際に化石燃料を消費しているのだが、今回それはひとまず置いておく。
クルマのスペック表には燃費性能も記載されていて、現在では燃費が購入時のカギになることも多い。
だが、この燃費性能を測定するモードも時代によって変わっているのをご存じだろうか?
現在のクルマの燃費性能測定にはWLTCモードが用いられることが多い。
WLTCモードは正式に「世界統一試験サイクル(Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle)」といい、燃費や排出ガスを測る国際的な測定方法だが、以前の測定方法よりも実際の運転状態に近いという特徴がある。
日本でWLTCモードが使われるようになったのは2017年の夏からで、それまでは2013年からのJC08モード、1991年からの10・15モードが使用されていた。
JC08モードと10・15モードは日本独自の測定方法であったため輸入車のスペックと直接の比較がしにくく、それに加えて実走に近いデータで表わされる国際的なWLTCモードの導入は理にかなったものだった。
WLTCモードでは、標準燃費に加えて「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つの走行モードによる燃費が表記される。
JC08モードは10・15モードより燃料消費量が多め(=燃費性能が低く見える)になる傾向があり、さらにWLTCモードでは、JC08モードと同等、あるいは燃料消費量が多めの表示になる。
つまり、クルマの燃費性能を比較する場合には、どのモードでの測定結果なのかを考慮しなくてはならない。
WLTCモードが導入されてから10年に満たない現在では、JC08モード時代のクルマも多数走っているので、中古車の購入を考えているなら注意したい。
また、燃費はドライバーの運転の仕方やエアコンなどの使用状況によっても変化することは忘れないでほしい。
クルマのサイズや性能がひと目でわかるスペック表だが、書かれている数値だけで判断するのは早計だ。
【画像ギャラリー】クルマ選びで役立つスペック表の読み解き方(10枚)画像ギャラリー










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