2026年型フィットの最高額モデルはクロスター4WDだが、FFで最も高いのが289万9600円のe:HEV RSだ。スタンダードなe:HEV Zより40万400円高く、コンパクトカーとしてはかなり立派な価格。しかし装備表を見ると、単なるスポーティー仕様ではないことが分かる。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】フロントグリルとリアガーニッシュにピアノブラック追加でフィットRSめちゃかっこいいぞ!(11枚)画像ギャラリーナビもETC2.0も冬の快適装備も全部付き!!
2026年型のRSはe:HEV専用となり、駆動方式はFFのみ。外観ではフロントグリルとリアライセンスガーニッシュをピアノブラック化し、16インチアルミホイールもブラック+切削ブラッククリア仕上げとした。
室内はフロントピラーからルーフライニングまでブラックで統一。本革巻ステアリングやフロントドアアームレスト、専用スエードコンビシートにはレッドステッチが入り、足元にはステンレス製スポーツペダルも備わる。見た目の特別感は十分だ。
さらにHonda CONNECTディスプレー+ETC2.0車載器、15W急速充電対応のワイヤレス充電器、運転席&助手席シートヒーター、ステアリングヒーターを標準装備。遮音・IRカット機能付きフロントガラスや、後席用USB Type-C端子も備える。
e:HEV ZではHonda CONNECTディスプレーとETC2.0がメーカーオプションとなるため、必要な装備を追加すれば実際の価格差は縮まる。最初から“全部付き”に近いのがRSの強みだ。
専用の足まわりはオプションでは買えない
RSの本当の価値は、豪華装備より走りにある。走行用モーターは最高出力123ps、最大トルク253Nmを発生。スポーツ、ノーマル、エコンの3つのドライブモードを備え、アクセル操作に対する反応を走行場面に合わせて変えられる。
ステアリングのパドルで減速力を4段階に調整できる減速セレクターもRS専用だ。アクセルを戻した際の減速度を使い分けられ、ワインディングではブレーキ操作を減らしながらリズムよく走れる。
サスペンションも別物。前後に高減衰ダンパーと強化スプリングを使い、フロントには強化スタビライザーや専用ブッシュを採用する。専用タイヤまで組み合わせ、操舵に対する反応と乗り心地の両立を狙った。
弱点は、4WDを選べず、WLTCモード燃費も27.0km/Lとe:HEV Zの28.4km/Lを下回ること。移動手段としてのフィットを求めるなら、249万9200円のe:HEV Zで十分だ。
それでも、快適装備を満載し、専用シャシーで走りまで磨いたRSは代用品のない存在。フィットの広さと実用性を保ちながら、運転の楽しさにも妥協したくない人なら、289万9600円を払う価値はある。
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