クラウンスポーツ対クロスオーバー!! 走りのSUVか快適なセダンか? 改良型クラウン対決!!

クラウンスポーツ対クロスオーバー!! 走りのSUVか快適なセダンか? 改良型クラウン対決!!

 2026年9月、クラウンスポーツとクラウンクロスオーバーがそろって商品改良された。どちらもリフトアップしたスタイルを持つが、スポーツは俊敏なSUV、クロスオーバーは快適なセダンという性格が濃い。同じクラウンでもまるで違う2台の選び方を考える。

文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ

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短くワイドなスポーツと、長く低いクロスオーバー

クラウンスポーツは大きく張り出したリアフェンダーがかっこよさを醸し出している。
クラウンスポーツは大きく張り出したリアフェンダーがかっこよさを醸し出している。

 16代目クラウンを象徴する2台が、クラウンスポーツとクラウンクロスオーバーだ。どちらもセダンとSUVの境界を越えたモデルだが、そのプロポーションは大きく異なる。

 クラウンスポーツのボディサイズは全長4720×全幅1880×全高1565mm。対するクラウンクロスオーバーは全長4930×全幅1840×全高1540mmだ。

 スポーツはクロスオーバーより210mm短い一方、40mmワイドで25mm高い。大きく張り出したリアフェンダーと短いリアオーバーハングによって、塊感のあるスポーツSUVらしい姿を作っている。

 一方のクロスオーバーは、スポーツよりホイールベースが80mm長い2850mm。伸びやかなルーフラインと独立したトランクを備え、SUV風の車高を持ちながらも、基本的な使い方はセダンに近い。

 取り回しでは、全長の短いスポーツが有利に思える。しかし最小回転半径は両車とも5.4mだ。スポーツはワイドなボディでも扱いやすいが、クロスオーバーも全長5m近いクルマとしてはよく曲がる。

 室内長はスポーツの1850mmに対してクロスオーバーが1980mm。その差は130mmあり、後席でゆったり過ごしたいならクロスオーバーが一歩リードする。長いホイールベースを生かした落ち着いた乗り心地も、家族や来客を乗せる機会が多い人には魅力だ。

 荷室容量もクロスオーバーが450L、スポーツが397Lで、数値ではクロスオーバーが53L大きい。9.5インチのゴルフバッグを3個積載できるため、ゴルフや旅行中心なら使いやすい。

 ただしクロスオーバーはトランク式で、後席中央に長尺物用のトランクスルーを備える構造。スポーツは大きく開くバックドアと6対4分割可倒式リアシートを採用する。ゴルフバッグならクロスオーバー、自転車や背の高い荷物を積むならスポーツという違いがある。

同じ239psでも走りは別物!! 上級モデルの個性も正反対

クロスオーバーは9月の改良でリアバンパーのプレスラインがなくなり、スマートな見た目に一新。
クロスオーバーは9月の改良でリアバンパーのプレスラインがなくなり、スマートな見た目に一新。

 2026年型では、両車の2.5L HEVが第5世代ハイブリッドシステムへ刷新された。システム最高出力はともに239psで、駆動方式も後輪をモーターで駆動するE-Fourとなる。

 燃費はクラウンクロスオーバーがわずかに優勢だ。スポーツGのWLTCモード燃費が22.4km/L、スポーツZが22.3km/Lなのに対し、クロスオーバーGは23.1km/L、クロスオーバーZは22.7km/Lを達成する。

 クロスオーバーGは19インチ、Zは幅225mmの21インチタイヤを採用。スポーツは全車が幅235mmの21インチタイヤを履く。クロスオーバーのほうが細身のタイヤと空力に有利な低いボディを持つため、燃費と乗り心地を重視した性格が見えてくる。

 反対にスポーツは、ワイドタイヤと短いホイールベースを生かした俊敏さが持ち味だ。切り始めから素直に向きを変え、ドライバーが積極的に運転を楽しめる方向に仕立てられている。

 上級パワートレーンの違いはさらに明確だ。クラウンクロスオーバーRSは、2.4Lターボエンジンと前後モーター、6速ATを組み合わせたデュアルブーストハイブリッドを搭載。システム最高出力は349psで、ダイレクトな変速感と高速道路での余裕ある加速が魅力となる。

 クラウンスポーツの上級車は、306psの2.5L PHEVだ。満充電から90kmをEV走行でき、普通充電、急速充電、V2Hにも対応する。モーターを生かした滑らかで鋭い加速に加え、日常ではEVのように使える点が強みだ。

 価格はクロスオーバーがGの517万9900円、Zの599万9400円、RSの673万9700円。スポーツはGが532万7300円、HEVのZが606万1000円、PHEVのZが692万7800円、RSが777万7000円となる。

 同じHEVのG同士ならスポーツが14万7400円高く、Z同士の差は6万1600円。価格差が小さいZでは、純粋にボディと走りの好みで選びやすい。

 結論として、自分でハンドルを握る時間を楽しみ、街なかで扱いやすいサイズや荷室のアレンジ性を重視するならクラウンスポーツが向いている。一方、後席のゆとり、トランク容量、燃費、長距離での穏やかな乗り心地を求めるならクラウンクロスオーバーだ。

 走りのSUVか、快適なセダンか。同じ239psのハイブリッドを積んでいても、2台の答えは驚くほど違うのである。

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