プラットフォームはあくまで「骨格」
冒頭に取り上げた、ノートとクリオの例でいえば、この2台は、クルマのコンセプトが異なる。
日本で売られている現行型ノートは、ファミリーカーとして街中での乗り心地を優先した足回り、広い後席の居住性、小柄な体格に合わせたシートなど、日本人に広く受け入れられやすいような設計がなされている。
対するクリオは、きびきびしたハンドリングを優先した足回り、クッションが柔らかくかつホールド性の高いシートなど、フランス人が好む味付けがなされている。
プラットフォーム起点でいえば、このノートとクリオのように、クルマのコンセプトに合わせて、如何様な味付けにも耐えうるプラットフォームこそが優秀なのであり、そのように作らねばならないのがプラットフォームなのだ。
味付けで全く走りが違うのは、言い換えれば、意図通りの設計ができている証であり、エンジニアの腕が素晴らしい、ということに他ならない。
まとめ
昨今のモデルチェンジでは、先進安全装備や運転支援といった電子デバイスによる商品力強化が主流となり、プラットフォーム更新の期間が延びてきているように感じる。
ちなみに、フォルクスワーゲンゴルフは2世代ごと、10~12年の周期でプラットフォーム更新を行っていた。これはかなり早いペースといえる。
その効果もあり、動性能のポテンシャルは、同時期に発売された競合車とくらべても非常に高い。
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