中古車になっても高値が続くホンダ シビック タイプR。現行FL5型は500万円台が主戦場だが、実は先代FK8型にも500万円を超える物件が存在する。ほとんど同じ予算で新旧2世代が買えるとしたら、どちらを選ぶのが正解なのか? 性能だけでは語れない、それぞれの魅力と中古車選びのポイントを考えてみよう。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】見かけたらラッキー!? ホイールも違うぞ!! 限定200台のシビックタイプR(FK8)リミテッドエディションがコレ!!(14枚)画像ギャラリー500万円台なら新旧どちらも射程圏内!! 価格差が縮まった理由
2017年に登場したFK8型シビック タイプRと、その後継として2022年に発売されたFL5型。新車時の価格はFK8型が450万360円(2020年の後期型は475万2000円)、FL5型は499万7300円だった。
ところが2026年10月現在、中古車市場では両者の価格帯が一部で重なっている。
中古車情報サイト「グーネット」を調べると、FK8型は300万円台後半から400万円台が中心。いっぽうFL5型は500万円台の物件が多いのだが、FK8型でも年式が新しく走行距離の少ない個体には500万円を超えるものが存在する。
実際、2021年式で走行距離1万7000kmのFK8型が557万円、2024年式で走行距離5000kmのFL5型が538万6000円という掲載例も確認できた。どちらも車両本体価格だが、なんと新しいFL5型のほうが安いのである。
さらにFK8型には、国内200台限定で販売されたリミテッドエディションも存在する。こちらは特別なコレクターズアイテムとして高値が付くことが多く、通常モデルとは分けて考える必要がある。
つまり、500万円台の予算があれば、新しいFL5型だけでなく、コンディションのよいFK8型の後期モデルも選択肢に入るというわけだ。
完成度のFL5か個性のFK8か!? 走りとデザインで選ぶ正解
では、肝心の性能を比較してみよう。
両車とも2L直列4気筒VTECターボエンジンに6速MTを組み合わせたFFスポーツ。最高出力はFK8型が320ps、FL5型が330ps、最大トルクはそれぞれ400Nmと420Nmだ。
数値上の差は決して大きくないが、FL5型ではターボチャージャーを刷新し、アクセル操作に対する応答性を向上。さらにボディや足まわりの熟成も進み、意のままに操れる感覚がいっそう磨かれている。
タイヤにも違いがある。FK8型の245/30ZR20に対し、FL5型は265/30ZR19。ホイールを19インチに小径化しながらタイヤ幅を拡大し、グリップ性能と接地性を追求した。
日常的な使いやすさでもFL5型が有利だ。洗練された室内や快適性、Honda LogRによる走行データの記録など、最新世代らしい充実ぶりが光る。
ただし、FK8型にも捨てがたい魅力がある。
なんといっても、あの攻撃的なスタイリングだ。大胆なエアロパーツと大型リアウイング、20インチホイールによる迫力は、端正で落ち着いたFL5型とは対照的。いかにもタイプRらしい、レーシングカー直系の雰囲気に惹かれる人もいるだろう。
FK8型の2020年後期モデルならHonda SENSINGも標準装備となり、足まわりやブレーキも改良されている。今でも一級品のスポーツカーであることは間違いない。
では、どちらを買うべきか?
筆者としては、同じ500万円台なら基本的にはFL5型を推したい。年式の新しさに加えて、走りの完成度や日常性まで進化しているからだ。
いっぽうFK8型を選ぶなら、400万円台で状態のよい個体を探すという手がある。浮いた予算をタイヤやブレーキの整備費用に充てるのも賢い選択だろう。
完成度で選ぶならFL5、個性と価格のバランスで選ぶならFK8。どちらを選んでも330ps級のFFスポーツをMTで操る楽しさが待っている。最後は自分がどちらのスタイルに惚れるか。それこそが、いちばん幸せなタイプRの選び方なのだ。
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