日産も再強化を示唆!? GT-R 存続のシナリオを読み解け!

原点回帰も必要? 次のGT-Rはどんなクルマであるべきか

3L・V6ターボエンジン搭載で405psを発揮するスカイライン400R。次のGT-Rはこのパワーユニットを活用してもよいのではと筆者

 では、次期GT-Rはどんなクルマにすべきか?

 それはもう、伝説のR32型GT-Rの路線しかない!! 具体的には、ピュアエンジンの中型4WDスポーツで、価格はスープラと同じく600~700万円程度! デザインも32GT-Rを髣髴とさせるべきだ。

 現行GT-Rは確かに日本の誇りだが、スーパースポーツと肩を並べる性能を狙ったことが、成功だったかどうかは微妙だ。日産という大衆車ブランドがそこまで背伸びをしても、やっぱり壁は厚い。

 トヨタはそれをよくわかっていて、ああいう形でスープラを復活させたが、そこは日産も見習うべきではないか。日本はもちろん、アメリカのユーザーの多くも、それを望んでいるはずだ。

 エンジンは、たとえばスカイライン400RのV6ターボをそのまま使ってもいい。あのエンジンは、パワーもフィールもどこか古典的で、実に味わい深いものがある。古き良き日産の香りがするのである。

 それを4WD化し、スカイラインよりコンパクトな車体に詰め込めば一丁上がり! ではダメだろうか?

「600万円のGT-R」は充分現実的

1989年発売のR32型スカイラインGT-R。2.6Lの直6ターボエンジンを搭載し、445万円という新車価格だった

 スカイライン400Rが562万円なので、装備を簡素化すれば、600万円のGT-Rは充分現実的だ。いっそのこと国内向けは、「スカイラインGT-R」の名称を復活させてもいい。

 スカイライン400RのWLTCモード燃費は10km/L。4WD化すればそこからさらに若干悪化するだろうが、そんなモデルがひとつくらいあってもいいじゃないですか!
スープラ同様、生産台数をある程度絞れば、飢餓感から人気大爆発となるだろう。

 ヨーロッパでは、騒音と燃費規制によって、今後ピュアエンジン車は生き残れないといわれているが、それはヨーロッパの勝手。

 逆にピュアエンジンのスポーツカーをヨーロッパのメーカーが作れなくなれば、希少性は高まる。ある意味チャンスなのである。

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