新型エクストレイルはSUV超絶激戦区にどう挑むのか??


■SUV=オフロードは古い 先進安全装備の進化にも期待

 2000年に登場した初代エクストレイルと2007年の2代目は、後輪駆動ベースのオフロードSUVを思わせる野性的な外観に特徴があった。サイドウィンドウの下端が低い水平基調のボディは、運転席に座ると視界がよく、ボンネットがキッチリと視野に収まる。四隅の位置もわかりやすい。当時販売されていた2~4代目「ランドローバーディスカバリー」のような独特の雰囲気があった。

 それが2013年に登場した3代目の現行エクストレイルは、タフな雰囲気を残しながらも都会的な方向に発展した。フロントマスクやフェンダー付近も、丸みを伴うデザインに変わった。

 次期エクストレイルの外観を見ると、この流れが初代と2代目の路線にある程度回帰したように受け取られる。フロントマスクやリヤビューが直線的に戻り、現行型に比べてシンプルだ。RAV4に似たところもあるが、エクストレイルは派手さを抑える。

 この次期エクストレイルの特徴を考えると、オフロード色の強い、RAV4のアドベンチャーに相当するグレードがあってもいいだろう。

ライバルであるトヨタ「RAV4」の「アドベンチャー」。フロントロアガーニッシュなどを装着し、オフロード色を強くしている
現行型エクストレイルで設定されている「エクストリマーX」。専用のダーククロム&ダークメタリックの外装パーツを装着することで、よりタフなギア感を演出している

 逆にオンロードに向けたエアロパーツを装着するスポーティなシリーズとして、ハイウェイスターを用意する方法もある。悪路の走破を視野に入れたSUVのエクストレイルに、ハイウェイスターを設定するのは禁じ手のように思われるが、今のSUVはもはや悪路とは結び付けられない。

 ワゴンの実用性(居住性+積載性)と、力強い外観のカッコよさが特徴だから、エアロシリーズのブランドになったハイウェイスターがあると効果的だ。ノートやリーフはNISMOを設定するが、ハイウェイスターのほうがユーザーがイメージしやすい。

 安全装備では、現行エクストレイルも衝突被害軽減ブレーキを進化させ、単眼カメラとミリ波レーダーを併用するタイプになった。2台先を走る車両を検知できる。運転支援機能のプロパイロットも採用した。次期型に期待される進化は、現行型では80km/hとされる衝突被害軽減ブレーキの作動上限速度を100km/h以上に高め、自転車の検知も可能にすることだ。

 今はSUVが人気のカテゴリーだから、キックスに続いてエクストレイルも商品力を高めると、日産が国内需要を回復させる突破口になり得る。最近の日産のメーカー別国内販売ランキング順位は、トヨタ、ホンダ、スズキ、ダイハツに次ぐ5位だが、2007年頃までは2位を安定的に保っていた。優れた商品を国内に積極的に投入して、以前の輝きを取り戻して欲しい。

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