最高ヤリスなら最安カローラより上? それとも… 安い車の最上級VS高い車の最安

ライズ【最安】VS ハスラー【最上位】

■ライズ/167万9000円(X 2WD)
■ハスラー/161万2600円(HYBRID Xターボ)

 両車ともエンジンは直列3気筒ターボだから、排気量はライズが大きいがコストに大差はない。

 むしろ、ハスラーには高コストなマイルドハイブリッドが備わる。装備もハスラーには、ライズ「X」に付かない衝突被害軽減ブレーキ、全車速追従型クルーズコントロール、アルミホイールなどが装着される。シートアレンジもハスラーが多彩だ。

 つまり、ハスラーは小さくても高機能なノートパソコン、ライズはシンプルなデスクトップパソコンに似ている。そして、ハスラーのグレードは「G」と「X」のみだから「Xターボ」も割安だ。

161万2600円のハスラー HYBRID Xターボ

【文:渡辺陽一郎】

スープラ【最安】VS 86GR【最上位】

■スープラ/499万5000円(SZ)
■86/506万円(GR)

 走りはどちらも楽しいけど、楽しさの質は別物。速さでは「SZ」でもスープラの圧勝だし、回頭性の鋭さも勝る。

 ただし、操る楽しさはコントロール性に優れる86 GRのほうが上だ。そもそもイメージ的に、86はGRなら「スゴイじゃん!」となるのに対し、スープラは「SZ」だと「どうして?」という話になる。

 また、86 GRは割高な印象が強いけど、付いている装備を考えるとそうでもない。

 86GRという特別な存在にプラスアルファを払う価値は充分あるし、たとえ次期モデルが出ても、その価値は変わらないんじゃないかと思う。

86 GRは標準モデルと比べると大幅に高価な506万円! だが、その価値は充分にある

【文:岡本幸一郎】

ベンツAクラス【最安】VS マツダ3【最上位】

■メルセデスベンツ Aクラス/337万円(A180)
■マツダ MAZDA3/345万1963円(SKYACTIV-X バーガンディセレクション)

 マツダ3のSKYACTIV-Xは、新開発されて機能も複雑だ。価格も高く2Lのノーマルエンジンを約68万円上まわる。クリーンディーゼルターボの価格上昇が約28万円だから、SKYACTIV-Xは38万円前後の上乗せが妥当だ。30万円値下げしたい。

 A180もエンジンは1.3Lターボで、前席の電動機能、キーレスゴー、後方の並走車両を検知する装備などは標準装着されない。つまり割高なグレード同士の比較になった。

 ほかのグレードならマツダ3が買い得だが、SKYACTIV-Xは割高感が強くA180を推奨する。

メルセデスのエントリーモデルかつエントリーグレードのA180

【文:渡辺陽一郎】

クラウン【最安】VS カムリ【最上位】

■クラウン/469万5000円(2.0L B)
■カムリ/445万円(WS“レザーパッケージ”)

 私だったらクラウンのベーシックグレードを選ぶ。この2台、理屈中心で選ぶなら燃料代はクラウンのおおよそ半分、装備も完璧となるカムリのほうが賢いとは思う。

 しかし、カムリは「すごくいいクルマだけれど実用車の範疇」というのも否めないのに対し、クラウンは「日本では伝統ある存在で、わかりやすい高級車」という格式のような魅力は絶大だ。

 細かい点ではFR(=後輪駆動)で小回りが利くぶん取り回しもクラウンのほうがしやすく、さらに価格差が開くけれど、足りない安全装備はオプションで補えばクルマとしての満足度はクラウンの勝ちだ。

クラウンは469万5000円から最上級は714万5000円と価格帯の幅も広い

【文:永田恵一】

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