プリウス&アクアの失速に世代交代の波 もうハイブリッド専用車である必要はない!?


■アクアにヤリスHVという強力ライバル登場 電動化戦略の岐路に立つ

 アクアについては、5ナンバー車のHV専用車種として、5ナンバー車だった初代プリウスが2代目以降は3ナンバー化したのを国内で補う立場にあった。そして、少なくとも昨年までの長い間ベスト3圏内にある人気を保持し続けたのである。

2011年に登場し9年が経過している現行型「アクア」。プリウスと統合されるという説もささやかれている

 トヨタ車としてまったく新しく登場した5ナンバーのアクアを選んだ消費者は、環境に適合しながら身近な存在としての嬉しさを覚えたのではないだろうか。実際、海外では、前型ヤリス(国内ではヴィッツといっていた)にHVを加えて販売してきたのである。

 現行のアクアに乗っている顧客は、新しいことへの挑戦意欲も持つ消費者ともいえるだろう。とするならば、トヨタが国内でEVを発売するに際し、もっとも適切な車種がアクアかもしれない。もちろん、5ナンバー車であることは外せない。

 ただしそれには条件がある。トヨタは、プリウスPHVやRAV4 PHVを販売しながら、充電に対する市場の課題解決にまだ手を打っていない。それは、マンションなど集合住宅に200Vの普通充電を設置できない問題である。

 すでにRAV4 PHVが、近年のSUV(スポーツ多目的車)人気もあって、2020年度内(2021年3月まで)の販売予定台数を完売し、当面は受注できない状況となりながら、集合住宅での充電に対し策を持たないのである。

 もし、アクアがEVとなってフルモデルチェンジした際には、この充電問題を解決しなければEV化の意味はなくなる。一方で、HV専用車種のままでは、これまで通りの人気を維持することは難しいかもしれない。ヤリスのHVという選択肢が、国内にも現れたからである。

 トヨタは、一刻も早くEV普及のための車種選定と、上記の充電課題に対する対処を行わなければ、やがて敗者となっていく可能性もなくはないのではないか。

■2020年1~6月の累計販売台数
1位:トヨタ ライズ    5万8492台
2位:トヨタ カローラ   5万7235台
3位:ホンダ フィット   5万0029台
4位:トヨタ ヤリス    4万8129台
5位:日産 ノート     4万1707台
6位:トヨタ シエンタ   4万0194台
7位:ホンダ フリード   3万8844台
8位:トヨタ ルーミー   3万7622台
9位:トヨタ プリウス   3万6630台
10位:トヨタ アルファード 3万6597台
11位:日産 セレナ     3万5599台
12位:トヨタ アクア    3万4581台

【画像ギャラリー】プリウス&アクアを追い抜いた! トヨタがハイブリッドラインナップをピックアップ

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