■中国 北京、上海、広州が中国三大オートショーとされる
北京は偶数年、上海は奇数年と隔年開催されるが、広州ショーは毎年開催され中国三大オートショーとされている。
それぞれ北京汽車、上海汽車、広州汽車といった地元メーカーの存在感が強く、上海と広州ではいくつかにわかれる展示棟のうち1棟が専用ブースとなっている。
かつては、開催地地元メディアにはプレスデーに、封筒に入った現金(賄賂or足代?)が配られていたが、習近平体制となってからは見かけなくなった。
プレス関係者しか会場に入れないプレスデーでも、なぜか一般来場者が多数会場内にいたり(裏から地元ディーラーが入れまくっている)、正式だけど非公認といった入場券(正式チケットだが業者が勝手に多く作って横流ししている)があるなど、まだまだ中国らしい混沌としたオートショーとなっている。
最近では成都(四川省)で開催される、成都モーターショーで中央政府の指示もあるようだが、新型車が多くデビューするようになっている。
2020年は5カ月遅れての9月末に開催された北京ショーだが、次回に関してはまだ日程が出ておらず。上海ショーは2021年4月21日から28日、広州ショーは2020年11月20日から29日が開催予定となっている。
■タイ 会場内で新車販売熱心でトレード色が目立っている
首都バンコクでもいくつかのオートショーが開催されているのだが、そのなかで代表的なのが、毎年3月末に開催される“バンコクモーターショー”と、12月に開催される“モーターエキスポ(バンコクモーターエキスポ)”が2大オートショーといっていだろう。
バンコクモーターショーは2020年には開催されず、次回は2021年3月22日から4月4日に開催予定。モーターエキスポは2020年12月2日から13日開催予定となっている。
両方とも会場はバンコク郊外のインパクトアリーナとなり、日本メーカーの存在が圧倒的に強いショーとなっている。商談スペースが広く取られ、一般公開日には多数のセールスマンがブースに詰めて新車の販売促進活動を行っている。
ほほ笑みの国らしく、コンパニオンのお姉さんの素敵な笑顔もタイのオートショーでは楽しみのひとつである。
■インドネシア いまでは春と夏に国際規模のショーが年2回開催される
2015年、それまでジャカルタ市内で開催されていたIIMS(インドネシア国際モーターショー)のほかに、ジャカルタ郊外タンゲランに新たにできたコンベンション施設でGIIAS(ガイキンド インドネシア国際オートショー)が開催されるようになった。
2015年は夏のほぼ同時期に開催されたが、その後は春にIIMS、夏にGIIASが開催され、国際規模のオートショーがジャカルタ地域で年2回開催されるようになっている。
インドネシアでは、国内での日本車は90%台後半と圧倒的な販売シェアを誇っている。ショー会場でも日本のメーカーがかなりの展示面積を持っており、日本車抜きではショーが成立しないといっていい状況となっている。
IIMSとGIIASはともに2020年は開催中止となり、IIMSは2021年2月18日から28日、GIIASについては2021年はいまのところ開催未定となっている
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