燃費良くても規制強化で廃止続出!! ディーゼルエンジンに未来はないのか

ディーゼルエンジンはe-POWER的な発電用との相性も良い

ノートe-POWERなどの発電専用エンジンを搭載した車種のパワーユニットとしても、ディーゼルエンジンの特性を活かすことができる
ノートe-POWERなどの発電専用エンジンを搭載した車種のパワーユニットとしても、ディーゼルエンジンの特性を活かすことができる

 ノートe-POWERなどの発電専用エンジンを搭載したシリーズハイブリッドのパワーユニットとしても、ディーゼルエンジンの低回転で高トルクを発生できる特性は活かせる。

 現在は低コストなエンジンが主体となっているが、大型SUVなど、モーターのトルクを必要とされる車種向けにディーゼルエンジンで発電するクルマが開発される可能性はある。

 ちなみに砕石場などで活躍する超大型のオフロードダンプは、ほとんどがディーゼルエンジンを搭載したシリーズハイブリッドだ。ディーゼルエンジンで大型の発電機を駆動し、土砂を積み込んだ巨体を4輪のモーターでグイグイと走らせている。

 モーターとエンジンで走行時の駆動力を分担するパラレルハイブリッドは、エンジンをより細かく断続的に運転させる必要があるため厳しいが、一定の電力をバッテリーにため込んで、必要に応じて発電のためにエンジンを運転させるシリーズハイブリッドなら、ディーゼルの良さを活かせそうだ。

バイオ燃料でディーゼルがカーボンニュートラルに!?

2020年8月に、マツダは「次世代バイオディーゼル燃料のバリューチェーンを構築」したことを発表
2020年8月に、マツダは「次世代バイオディーゼル燃料のバリューチェーンを構築」したことを発表

 さらに現在研究が進んでいるバイオディーゼル燃料。これは食用油などの使用済み廃油や、油を溜め込む微細藻類を培養してディーゼル燃料を精製するもの。

 ガソリンエンジンと比べ、燃料の自由度が高いディーゼルエンジンは人工的に燃料を作りやすいのだ。

 このバイオディーゼルが普及すれば、エンジンが排出するCO2はそもそも大気中にあったモノを植物が取り込んだだけなので、大気中のCO2は増えない、いわゆるカーボンニュートラルが成立するのである。

 バイオディーゼルが普及すれば、ディーゼルエンジン車はEVよりも環境性能の高いクルマにも成り得る。これまで時代により人気の浮沈を繰り返してきたディーゼル車だが、再び脚光を浴びる可能性は高いと言えそうだ。

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