公用車にセンチュリーは必要なのか
ここまで書いたように、いろいろな意味でセンチュリーは日本に必要なクルマである。
しかし、トヨタとゆかりある愛知県や静岡県などの知事の移動用なら分かるにせよ、絶対的な価格もありそれほどトヨタと縁深くない兵庫県知事用にセンチュリーというのは疑問だ。
井戸知事は移動用にセンチュリーが必要な理由として「壊れるようなクルマでは困る、兵庫県は坂が多いからパワフルな5Lのクルマが必要」といったことを挙げている。しかしトヨタ車なら信頼性、耐久性はどれも高い。
筆者なりに公用車に相応しいクルマをトヨタ車から選んでみると、フォーマルな使い方にも対応でき、3.5LV6ハイブリッドなら燃費と速さが両立しているクラウン、豪華なシートやエンターテインメント機能を持ち、多人数も乗れるので公用車の資質が高いアルファード/ヴェルファイア。
そして、MIRAIなどがあげられる。MIRAIは、インフラとの兼ね合いもあるが、国や地方自治体の要人こそこういったクルマに乗って普及を進めて欲しい。また外国からのお客様に対しても、燃料電池車というだけでセンチュリーの豪華さや造り同様に話題には欠かないだろう。
さらに次期MIRAIのリアシートは3人掛けで、ショーファーカーユースに対応した仕様もあり、価格もそう高くないようなので、オーナーカーとしてはもちろんショーファーカーとしても注目すべき存在だ。
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