公用車に最適? トヨタ センチュリーがレクサスと比べても別格なワケ

なぜセンチュリーはレクサスと比べても特別なのか?

 センチュリーは何が特別なのか? レクサス LSを基準に考えていくと以下のような点があげられる。

●よりフォーマルなクルマとしての性格

レクサスLSは、クルマの後方に向かってルーフラインが下がるクーペルックを持つ
レクサスLSは、クルマの後方に向かってルーフラインが下がるクーペルックを持つ

 具体的には、クルマの後方に向かってルーフラインが下がるクーペルックを持ちパーソナルなLS、威風堂々としたスタイルで黒などのダークカラーが似合いフォーマルなセンチュリーという棲み分けだ。

 LSは自分で運転するクルマとも言い換えられ、公用車やショーファーカーに相応しいのは当然センチュリーである。

●世界有数、日本一の快適性

センチュリーのリアシートは、座り心地の良いシートと内蔵されるマッサージ機能などもあり、状況に応じて有効に使える
センチュリーのリアシートは、座り心地の良いシートと内蔵されるマッサージ機能などもあり、状況に応じて有効に使える

 筆者は現行センチュリーにリアシートを含めて何度か乗った経験があるが、高速道路では隣の車線を走るトラックの走行音が気になるくらい静かで、ただただ滑らかにクルマが走り、良い意味で乗り心地も船のようにユッタリと実に快適だった。

 それでいて、面白みこそ薄いものの、シッカリとしたハンドリングを備えているので、ショーファーカーに必要なイザという時の逃げ足も申し分ない。

 リアシートもパンと張った座り心地のモケットシート、フンワリとした座り心地のレザーシートともに甲乙付けがたく、シートに内蔵されるマッサージ機能や充実したエンターテインメント機能により移動時間を休息・考えごとをするなど、状況に応じて有効に使える。

●日本のモノ造りの底力の象徴である

 センチュリーが存在する理由の1つに生産技術をはじめとした「技術の伝承」というものがある。センチュリーは歴代ライン生産ではなく、現行モデルでは1日2台から3台が手押し車に乗せられ、熟練の職人さんによる手作りで生産される。

ライン生産ではなく、熟練の職人さんによる手作りで生産される。特に塗装に手が込んでおり、専用ブースでの作業に一週間、さらに仕上げに水研(磨き)が行われる
ライン生産ではなく、熟練の職人さんによる手作りで生産される。特に塗装に手が込んでおり、専用ブースでの作業に一週間、さらに仕上げに水研(磨き)が行われる

 センチュリーの生産過程での代表的な凄さはまず塗装だ。センチュリーの塗装は非常に手が込んでおり、塗装ブースでの作業に一週間掛かり、仕上げには水研と呼ばれる磨きも行われる。

 なおセンチュリーのボディカラーは黒ならばエターナルブラック(神威)といった日本語のサブネームも付き、こんなところにも和を感じさせる。またピシッと成形されたフェンダーも手作りだ。

 さらにセンチュリーは生産されたクルマそれぞれの生産時の記録が工場に保管されるヒストリーブックというものに残され、完成後に走行テストも行われる(そのため納車時にはオドメーターがいくらか進んでいる)。

センチュリーのボディカラーは黒ならばエターナルブラック(神威)といった日本語のサブネームも付く。(写真:鳳凰エンブレムを手彫りしているところ)
センチュリーのボディカラーは黒ならばエターナルブラック(神威)といった日本語のサブネームも付く。(写真:鳳凰エンブレムを手彫りしているところ)

 筆者は現行センチュリーの生産過程を見学したことがあるが、「こんな風に生産している日本車があるのか!」と驚き、この生産過程と実物を見れば約2000万円という価格は安いと断言できる。

 筆者は現行型とそれほど変わらない手間を掛けて生産されていた2代目センチュリーに乗っていたことがある。

 必要性はまったくないクルマだったが、18年落ち走行約15万kmという中古車ながらまったく問題なく走る耐久性の高さ、V12エンジンやクオリティの高さ、自動車メディアで働いていてもなかなか乗ることのないクルマということもあり、いい経験と思い出になった。

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