冬ドライブの準備&トラブル対策 クルマの冬支度 やっておきたい7つのこと

■ワイパーチェック&交換で雪に負けない視界を確保

 雨の日の視界を確保するのに大切なのがワイパーだ。ワイパーの基本的な構造は、金属か樹脂の骨組みに、ゴムのブレードを取り付けたものとなる。

 このうち劣化しやすいのはゴム部分。夏の暑さや紫外線の影響はもちろん、ワイパーブレードはかなりの力でガラスに押しつけられていてそれが動くのだからゴム部分が劣化するのは容易に想像できるだろう。

ワイパーはブレードの断面を見てもチェックできる。写真のように歪んでいたら交換時期
ワイパーはブレードの断面を見てもチェックできる。写真のように歪んでいたら交換時期

 ワイパーは定期的には1年に1回の交換が薦められているが、拭き取り時に拭き残しやムラが出たら交換したほうがいい。

 金属の骨組みのものはブレード部分のみを交換することができるが、樹脂製は骨組みごと交換する。

雨の日に拭き残しやムラができるようであればワイパーゴムを交換したい。ワイパーゴム交換は2本で約3000円から。作業も簡単だ
雨の日に拭き残しやムラができるようであればワイパーゴムを交換したい。ワイパーゴム交換は2本で約3000円から。作業も簡単だ

 一般的にワイパーは、はっ水処理をしたガラス用と、未処理のガラス用の2種があるので、自分のフロントウィンドウの状態に合わせて選びたい。

 降雪地帯やスノードライブを予定している人は、骨組み部分がゴムで包まれたスノーブレードを選ぶほうが、よりいっそういい。

写真はPIAAの雪用ワイパー「シリコートスノーブレード」。撥水効果もあり凍結に強い
写真はPIAAの雪用ワイパー「シリコートスノーブレード」。撥水効果もあり凍結に強い

■実はわりと必須! ウォッシャー液が不足してないか? 冬は濃い目に!

 ウィンドウウォッシャー液は、ワイパーを作動させる際には必須のアイテムだ。

「えっ?」と思う人もいるかも知れないが、ワイパーとウィンドウウォッシャー液はセットだと考えてほしい。実際、車検の際もウィンドウウォッシャーが作動しないと合格しないのである。

 ルールはともかく、ウィンドウが濡れていない状態でワイパーを作動させると、ワイパーもウィンドウもダメージを受ける。雨の日も、最初はウィンドウウォッシャーを使ったほうが油膜などが落としやすいのだ。

 ウィンドウウォッシャーはウォッシャー液のタンクを見て液量を確認したい。さらに冬場は濃度が薄いと凍ってしまうので、濃いめに設定する。

 噴射してウィンドウに広がった状態で凍ると視界はゼロになる。濃度は気温に左右されるが、ウォッシャー液のパッケージに記載されているものを参考にすればいい。

ウォッシャー液は約100円から。不足していたらパッケージに記載されている濃度を参考に希釈して補充。冬は濃いめにする
ウォッシャー液は約100円から。不足していたらパッケージに記載されている濃度を参考に希釈して補充。冬は濃いめにする

■冷却水(LLC)の量や色をチェック!

 現代のクルマの冷却水はLLC(ロング・ライフ・クーラント)と呼ばれるもので、その名のとおり長い期間使える。一般的なLLCの使用期限は2~3年なので、車検ごとに交換すればいい。

 最近のクルマに使われることのあるスーパーLLCだと初回が16万kmもしくは7年、2回目以降が8万kmなので初回は3度目の車検、以後は車検2回に1度の頻度といったところだ。

 量はリザーバータンクで確認する。少しずつ減るのは問題なしだが、急激に減る、LLCが濁っている、油が浮いているなどの場合は別の不具合があるので即ディーラーや修理工場に持ち込みたい。 

 LLCが減っていたら同じ色のLLCを補充する。一般的なLLCは緑か赤、スーパーLLCは青かピンクに着色されている。

 使う地域の最低気温に合わせて希釈して補充するが、スーパーLLCの場合は水道水でなく精製水を使うのが基本だ。

冷却水はリザーバータンクで量と変色具合を確認。不足していたら適切な濃度に希釈して補充。LLCの交換は3000~7000円(工賃込み)
冷却水はリザーバータンクで量と変色具合を確認。不足していたら適切な濃度に希釈して補充。LLCの交換は3000~7000円(工賃込み)

次ページは : ■汚れやサビを寄せ付けないボディに!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…