新型ヤリスクロスのベストバイはHVかガソリンか? 競合SUVを圧倒するのか!? 

■ヤリスクロスのベストバイグレードはHVかガソリンか?

ハイブリッドグレード「E-Four」には電気式の4WDシステムを投入
ハイブリッドグレード「E-Four」には電気式の4WDシステムを投入

 さて、ヤリスクロスのベストグレードはどのグレードなのか? まず駆動方式は用途に応じて選ぶ。4WDは2WDに比べて23万1000円高く、この価格差は妥当だ。

 グレードについては、NAエンジン、ハイブリッドともに中級のGを推奨する。Gを選び、安全装備のブラインドスポットモニターなどをオプションで加えるのが買い得な方法だ。

 ただしGを選び、フルLEDヘッドランプと18インチアルミホイールを両方ともオプション装着するなら、これらをすべて標準装着した最上級のZがお得になる。中級のGにオプションをたくさん加えても、数年後の下取査定でプラスされにくく、残価設定ローンでも不利になるからだ。Gを選ぶ時は、オプションを厳選することが前提で、多くの装備が欲しい時はZにしたい。

 ハイブリッドの価格は、ノーマルエンジンに比べて37万4000円高い。ハイブリッドは購入時に納める環境性能割と自動車重量税が非課税だから、実質的な差額は30万円に縮まる。

 そこで実用燃費がWLTCモード燃費、レギュラーガソリン価格を1L当たり140円で計算すると、30万円の実質差額を燃料代の節約で取り戻せるのは12~13万kmを走った頃だ。

 取り戻せる距離が長く、ハイブリッドは損得勘定で不利に思えるが、ハイブリッドはノーマルエンジンに比べると3気筒のノイズが抑えられて静かに加速する。アクセルペダルを軽く踏み増した時は、モーターの駆動力が素早く立ち上がり、速度を滑らかに上昇させる。

 ハイブリッドには損得勘定だけでは割り切れない価値があり、災害時にも役立つ100V・1500Wの電源コンセントもオプション設定した。したがってNAエンジンとハイブリッドの選択は、販売店の試乗車で運転感覚などを確かめたうえで判断したい。

ハイブリッド車かガソリン車か。実際に試乗したうえで決めるのがおすすめ
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【画像ギャラリー】トヨタ ヤリスクロスをライバル車と徹底比較!

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