■トヨタ マークXジオ(2007〜2013年)
マークX一族に加えられた3列シートのプレミアムミニバンがZIOだ。4+フリースペースのワゴンライクな高級ミニバンとして華々しく登場。2.4Lの直4のほか、パワフルなV6、3.5Lエンジンを設定するなど、走りのよさもアピールしたが、販売は不発に終わっている。
3代目オデッセイと同じように立体駐車場を使える高さにしたが、マークXらしからぬヌメッとしたデザインが嫌われたか。
≪編集部からのコメント≫3代目は人気のオデッセイも、4代目は末期に苦戦。背の低いミニバンは全般に厳しかったのだ。
■ホンダ 初代ストリーム
2000年10月登場の5ナンバーサイズミニバンで、登場直後は月平均1万台を販売するほどの人気モデルに。が、’03年にコンセプトとボディサイズを同じくするウィッシュがトヨタから発売され、人気を奪われた。悲劇。
■そもそもの狙いが微妙? ひとり相撲の名(迷?)車たち
【カローラルミオン】
2007年登場。3ナンバーサイズで「デカbB」などと呼ばれた。’15年まで販売されたが印象は薄い。エンジンがチトつまらない。
【NXクーペ】
1990年デビューのコンパクトクーペだが、S13型シルビア&180SXの影に隠れまくりで国内販売成績は散々。北米じゃ売れたとか。
【ギャランフォルティス スポーツバック】
セダンの翌年、2008年登場の5ドアHB。240ps発生グレードもあったが、日本では大型HB自体がイマイチで残念。
主役の影に隠れてしまった名車の再評価を狙って展開した本企画。なかにはその再評価も忘れ、うっかり傷口に塩を塗るような紹介になってしまったモデルも混ざった気がするが、まぁ、それはそれ。紹介するだけで再び読者の皆さんの脳裏に刻まれるであろうという効果を考えれば、そんなやや残念な紹介に終わってしまったモデルも、草葉の陰で歓喜の涙を流しているに違いない。知らんけど。
「“栄光なき名車たち”主役となれなかった悲劇の名車にスポットライトを当てる」は12月10日発売『ベストカー』(2021年1月10日号)の掲載記事です。
2021年1月10日号では、ほかにも気になる記事が盛りだくさん。スクープ「次期クラウン歴史的モデルチェンジの行方」をはじめ、集中BIG特集「日本車Best40」や、2020年のニューモデルの中からベストカー編集部が独自に選んだ「今年最高のクルマと各賞決定!ベストカー大賞2020」、クルマを掃除する際のコツや注意点を丁寧に解説した「諸星陽一プレゼンツ!年末愛車大そうじ大作戦」、海外専売車にフォーカスを当てた「密かに海外で生き残っているモデルたち どっこいしぶとく生き残っています!」、人気連載「テリー伊藤のお笑い自動車研究所」など幅広い世代が楽しめる読み物を掲載しています。
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