ヤリスクロス販売絶好調で納期は半年!! はやくも中古車登場の謎


■年末年始に中古で買う場合は年式に注意

残価設定ローンの見積りをヤリスと比べると、価格はヤリスクロスが高いのに、月々の返済額がヤリスよりも安くなる場合がある。ヤリスクロスは新車で購入したほうがお得ともいえる

 年末/年始に購入する時は、年式にも注意したい。例えば2021年に入ってから登録済み未使用中古車を購入した場合でも、その車両が新車登録された年月は、2020年になっていることがある。

 長く使うなら問題ないが、例えば2023年に売却するとなれば、2020年式と2021年式では売却額に大きな差が生じる。クルマの査定には年式が影響するからだ。登録済み未使用中古車を買う時も、登録年月が前年になっていないか注意したい。

 同様のことは年末のボーナスフェアにも当てはまる。購入して短期間で売却するなら、2020年12月に買う(登録や届け出を行う)より、値引きが多少減っても2021年に購入して、高い金額で売却した方が最終的にトクすることもある。

 このように考えると、結局は最も条件の良い3月決算フェア(最近は1月下旬から決算商談を開始している)で買うことになるのだ。

 以上のように一般的な損得勘定でいえば、ヤリスクロスは新車の販売店で買うのが良い。特に残価設定ローンを使う場合、ヤリスクロスは契約期間満了時の残価率(新車価格に占める残存価値の割合)を高く設定しているから、月々の返済額を少なく抑えられる。

 例えばヤリスとヤリスクロスで残価設定ローンの見積りを比べると、価格はヤリスクロスが高いのに、月々の返済額は、残価の違いによってヤリスよりも安くなる場合がある(ヤリスに装備を加えて価格差が近付いた時など)。こういったメリットが得られるのも、新車販売店の特徴だ。

 その代わり新車販売店でヤリスクロスを買うと、納期が約半年と長い。この短縮をねらうなら、登録済み未使用中古車を検討する方法もある。

■ヤリスクロスだけじゃない!!新車価格を上まわって流通した中古車たち

ジムニーの納期は短くても10ヶ月。未使用中古車が新車より高値で流通することも珍しくない

 納期の長い車種としてジムニーも挙げられる。販売店によると「納期は今でも長いです。2020年12月上旬に契約して、納期は10か月から1年を要しています。ジムニーシエラも、一時的に短くなりましたが、今はジムニーと同程度に戻りました」という。

 そこで現行ジムニーの届け出済み未使用中古車を、新車価格を上まわる金額で販売している中古車店も見られる。

 納期が長く、新車価格を上まわる中古車が出まわるのは今に始まった話ではないが、いずれも「市場の混乱」といえるだろう。商品がメーカーの定めた価格を超える金額で流通して、ユーザーが過剰に高い負担を強いられているからだ。

 1990年にNSXが発売された直後も、納期の遅延に陥った。ホンダの一部からは「ウチのクルマも遂にプレミアム価格が付きました」と喜ぶ声が聞かれた。「手の届かないところで価格が乱れているのだから、喜ぶ前に、納期を短縮すべきでしょう」と申し上げた記憶がある。

 一部の海外ブランドが取り扱う超絶的に高価な少量生産車は、納期が多少遅延しても市場に大きな影響は与えないが、日本のトヨタが製造するヤリスクロス、スズキのジムニーとなれば話は変わる。ユーザーを困らせ、市場を混乱させないよう、需要に応じた生産と供給体制を整えるべきだ。

【画像ギャラリー】ヤリスクロスは未使用中古車と新車のどちらがお得?