安い高いの差は? 安くても大丈夫? 節約できる!? 車検で損しないための基礎知識

■大きな会社ほど車検費用が高い!?

 さらに部品を交換する際は工賃が必要です。自動車の整備工賃は時間工賃といって、業者ごとに定められていることが一般的です。

 たとえば1時間あたり1万円の業者もあれば、1時間あたり7000円の業者もあります。上で例にしたブレーキパッド交換の作業時間が1時間だとすれば、A社に頼むと工賃が1万円、B社だと7000円となるわけです。この差も車検の費用に影響してきます。

 一般的に大きな会社ほど車検費用は高くなる傾向にあります。大きな会社はさまざまな部門があって、その部門の人のすべてに給料を支払わなくてはなりません。しかし、小さな整備工場などでは基本の業務は整備で、たまに新車や中古車を売ることもある……という感じです。家族経営の整備工場などは一般的に安価なことが多く見られます。

■NOと言えるかどうかが分岐点

エンジンオイル交換は、整備工場に限らずカー用品店でも行える。自分のクルマに合っているオイルを選択できるなら、地域で一番安いお店に頼んだり、何なら自分で交換するのもアリだ
エンジンオイル交換は、整備工場に限らずカー用品店でも行える。自分のクルマに合っているオイルを選択できるなら、地域で一番安いお店に頼んだり、何なら自分で交換するのもアリだ

 安い業者を選ぶ際に技術レベルを知ることは難しいですが、交換する部品はどのような部品を使うのかを確認することはできます。

 自動車の部品には、純正品、準純正品、純正同等品などさまざまなものがあります。

 準純正品というのは自動車ディーラーでも使われることがあるものです。純正同等品というのは純正部品を収めている部品メーカーが自社ブランドで販売しているものなどがそれにあたります。

 車検を依頼する前に、どのような部品を使うのかを確認しておけば安心です。

 また必要な部品以外に交換をすすめられた場合、それを適切に断れるか? ということも大切でしょう。

 たとえば、「オイル交換をしないとなりません」と言われ、その費用が高額な場合などは自分で別の業者に依頼するようにしましょう。

 こうしたときに、「オイル交換は別で行うのでけっこうです」としっかり言えることが車検費用を抑えるコツです。

 ヘッドライトの黄ばみなども進行していると車検に落ちることがあります。ディーラーだと交換と言われるものが、一般的な整備工場だと磨くことで車検合格レベルにしてくれることもあります。

 これもDIYで行えば、ケミカル類を購入する費用程度ですませられます。ただし労力は自分持ちです。 

ヘッドライトの黄ばみ取りは、DIYに挑戦しやすい作業のひとつだ。ただし薬剤がボディを傷付ける可能性があるので、ヘッドライトから垂れないように細心の注意をしよう
ヘッドライトの黄ばみ取りは、DIYに挑戦しやすい作業のひとつだ。ただし薬剤がボディを傷付ける可能性があるので、ヘッドライトから垂れないように細心の注意をしよう

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