アメリカでのCX-5のディーゼルモデルが販売終了! クリーンディーゼルにかけていたマツダはどこへ向かうのか!?


■欧州市場ではどう生き残るのか?

 次に、欧州市場ついてだ。

 マツダからは「欧州でマツダ6のディーゼル搭載モデルがラインアップから外れたことは事実。CX-5のディーゼル搭載モデルは販売を継続」との回答だ。

 欧州連合(EU)の執務機関である欧州委員会(EC)が推進する欧州グリーンディール政策の影響で、これまで欧州市場で主流だった乗用ディーゼルが今後、一気に縮小する可能性が高い。

ディーゼルの本場であったはずの欧州市場でも、マツダ6のディーゼル搭載車の販売を終了。モデル末期である事情もあろうが、乗用ディーゼル単体での販売が難しくなってきている現実を痛切に感じる

 例えば、2021年1月に中期経営計画「ルノルーション」を公開した仏ルノーの場合、

 2020年時点では販売全体の4割弱を小型・中型・大型のディーゼルエンジンが占めていた状況が、2025年には対象を小型商用に絞り込んで全体の1割程度まで縮小するとした。

 こうした社会変化の中で、マツダとしてはこれまでの販売実績からディーゼル搭載車の割振りを行ったといえるだろう。

 このような欧米でのディーゼル搭載車縮小の流れは、マツダ全体に対して、そして日本市場に対して今後、どのような影響を及ぼすのか?

 マツダからは「中期経営計画で公表した内容」に照らし合わせて、「次世代ディーゼルの開発を鋭意進めている」との回答だった。

 この点について、2021年1月後半にオンラインで行った「MX-30 EVモデル」の商品説明会で、同席した執行役員・R&D管理・商品戦略・技術研究所担当の工藤秀俊氏は次のように話している。

 「ディーゼルは高効率のCO2削減のポテンシャルがある。欧州の各種学会でも、ディーゼル技術進化に関する研究成果発表も多くあり、ドイツ大手各社もディーゼル研究開発に継続して投資することを表明している状況だ。マツダは今後、カーボンニュートラルに向けて、再生可能燃料を活用するディーゼルの改善や技術開発は継続する。ディーゼルは将来も残り得るパワートレーンであることをわかっていただきたい」

マツダの事業戦略は内燃化技術革新へのチャレンジだけではない。人間の感性に訴えるいいクルマ造りすべてに注力している。今後の展開にも要注目だ

 マツダとしては、2017年に公表したZoom-Zoom宣言2030を基盤に、車両の部品の素材製作から車両使用後の廃棄まで、クルマの一生を考えるLCA(ライフ・サイクル・アセスメント)を重要視する中で、世界各地のエネルギー事情を考慮したパワートレーンの選択を進める。 その中では当然、マイルドハイブリッドのe SKYACTIV-Dという選択肢もあると思う。今後のマツダの動きを注視していきたい。

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