愛車の下の地面にシミが… クルマから出てていてもいい液体と絶対によくない液体

 駐車場で、クルマから出たと思われる液体が、シミのようになっているのを見かけたことがあるかと思います。

 クルマから漏れ出る液体には、出てもいい液体とよくない液体がありますが、それらを見分けるには、液体が漏れている場所や、液体の臭い、色をチェックすればOK。クルマから漏れる液体の、場所や臭い、色による判別の仕方をご紹介しています。

文:吉川賢一
写真:Adobe Stock、ベストカーWEB編集部(トビラ写真:Adobe Stock@v_sot)

【画像ギャラリー】クルマから出ていい液体と出てはいけない液体をクイックチェック!!


クルマから出ていい液体は「水」だけ

 結論ですが、クルマから流れ出てもいい液体は「水」だけです。水かそれ以外かを判別するポイントとして、液体の色や粘度は、重要な識別ポイントです。水のように透明な液体なのか、レッドやグリーン、ブルーなど、色のついている液体なのか、または、黒や茶色で、かつ粘り気がある液体なのかを、まず確認しましょう。

 そのうえで、液漏れの位置を確認します。水と思われる、無色透明で粘り気のない液体で、助手席の下あたり、もしくはマフラー排気口の下あたりから漏れ出ている場合は、安心して大丈夫です。

 助手席の下あたりから排水される水は、エアコンのドレーンからの排水です。エアコンを使用した際にエバポレーターで除湿された水分が外部へ排水されたものです。また、マフラーからは、排気ガスに含まれる水分が、エンジンの排気圧力で垂れて排出されます。

助手席の下あたりから排水される水は、エアコンのドレーンからの排水の可能性大 エアコンを使用した際にエバポレーターで除湿された水分が外部へ排水されたもので何の問題もない
マフラーからの排水も大丈夫 排気ガスに含まれる水分が、エンジンの排気圧力で垂れて排出されたもの

 クルマから水が漏れる箇所は、この2か所のみ。これ以外の部分から液体が出ていたら、クルマに何か異常が起きている、と考えた方がいいでしょう。

 例えば、エンジンルームの先端もしくは中央付近、タイヤ付近からと思われる液漏れには、注意が必要です。また、後輪駆動(FR)のクルマならばシフトレバーがある位置の直下付近、FRもしくは4WDの場合は、後輪車軸の中央にあるデフ付近からの液漏れでないかも重要です。

 これらの液漏れは、じわじわとにじみ出てくる場合が多いので、クルマへ乗り込むときには気が付かなくても、普段クルマを止めている駐車場所に止める際に、不自然な液溜まりがないかでチェックすることができます。

色のついた液体はクーラント液

 液漏れが、エンジンルームの先端やフロントグリル付近から漏れていて、レッドやグリーン、ブルーなどの色のついた液体の場合、エンジンの冷却水(クーラント液)が漏れた可能性が高いです。エンジンの冷却水は、他のオイルと見間違えないよう、着色されています。

エンジンルームの先端やフロントグリル付近から漏れていて、レッドやグリーン、ブルーなどの色のついた液体の場合は、エンジンの冷却水(クーラント液)の可能性がある PHOTO/Adobe Stock@ samuel_miles

 冷却水不足はエンジンのオーバーヒートの原因になります。すぐに、エンジン冷却水の残量を確認し、残量が下限を下回っている、もしくは下限に近いようでしたら補充をしましょう。また、冷却水には有毒物質も含まれているため、もしも、屋内ガレージで発見した場合は、念のため換気も必要です。

タイヤ裏側付近からの液漏れはブレーキフルードの可能性が

 タイヤ付近から液体が漏れている場合は、ブレーキフルードの可能性があります。

 新品時のブレーキフルードは、一般的には、ほぼ透明に近い黄色をしていますが、劣化が進行すると、より黄色が濃くなり、その後茶色、最後には黒へと変色します。そのため色では判断は難しいのですが、タイヤの裏側付近からオイルが漏れていれば、ブレーキフルード漏れが疑わしいです。

 ブレーキフルードが漏れていると、ブレーキペダルの踏み代が深くなったり、ブレーキが利きにくくなりますので、運転の感覚が繊細なドライバーならば、気づくことができます。ブレーキの異常は、事故の原因に直結します。異常を感じたら、必ずカーディーラーや専門ショップにみてもらうようにしてください。

黒もしくは茶色の液体は、エンジンオイルなど

 エンジンルームの中央付近から漏れている、または、クルマによってはシフトレバー下や、後輪車軸左右の中央などから漏れていて、黒もしくは茶色の液体の場合ならば、エンジンオイルやミッションオイル、デフオイルの漏れが疑わしいです。

黒もしくは茶色の液体の場合ならば、エンジンオイルやミッションオイル、デフオイルの漏れが疑わしい (PHOTO/Adobe Stock@v_sot)

 ニオイもあるので比較的発見しやすいものですが、地面に滴り落ちずに滲んでいる程度の場合など、気づくことが難しい場合もあります。

 ひとまず、オイルゲージの残量をチェックしましょう。オイル漏れは、エンジンやトランスミッションなどに、何かしらのトラブルが発生していることで起きます。ディーラーやカーショップといった自動車修理の専門店にみてもらうようにしてください。

ガソリンは臭いで判別できる

 燃料が漏れている場合は、強烈なニオイがしますので、すぐに分かるはず。燃料漏れは、燃料タンクからというよりも、燃料ホース側に、何らかのトラブルが発生した可能性があります。燃料漏れを発見した場合は、クルマを一切動かさずに、至急JAFや自動車整備工場などに連絡してください。

オイル漏れはどのクルマでも起こりうる

 オイル漏れが起きるのは古めのクルマのことに感じるかもしれませんが、何かの拍子で、オイル配管に傷がつくこともあり、新しめのクルマでも発生する可能性はあります。上記を参考に、不穏な液漏れを発見した場合には、ただちにディーラーや整備工場、JAFなどに連絡するようにしてください。

クルマに詳しい方であれば気づくことができる異変も、クルマに詳しくない方の場合は気づくことができないケースも考えられる 何気ないサインを見のがさないようにしたい(PHOTO/Adobe Stock@focus finder)

 近年のクルマは、性能が素晴らしく、耐久性に優れるため、定期点検すら放棄しているオーナーの方もいるようですが、定期点検を怠るようでは、ドライバーとしての自覚が足りないと感じます。

 クルマに詳しい方であれば気づくことができる異変も、クルマに詳しくない方の場合は気づくことができないケースも考えられます。重大なトラブルを未然に防ぐため、定期点検は必ず受けるようにしてください。

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