安全性といえばボルボ 今も世界一安全なのか?

■ボルボは世界一安全なクルマの筆頭に挙げられるのは間違いない

飲酒や薬物使用による酩酊または注意散漫であることが明らかなドライバーに対処するために、車内カメラやドライバーを監視するセンサーなどの導入にも取り組んでいる
飲酒や薬物使用による酩酊または注意散漫であることが明らかなドライバーに対処するために、車内カメラやドライバーを監視するセンサーなどの導入にも取り組んでいる

 それでも、世界の自動車メーカーの中でクルマの安全に関するレベルは格段に高まっており、それにはボルボが貢献していることがある。

 素晴らしいのは、ボルボはこれまで研究してきた交通安全に対する知見を公開していることだ。つまり世界中の自動車メーカーや道路交通関係者は、ボルボの研究成果を利用して、安全性を高めることができるのだ。

 ほかにもトヨタがコンピュータ・シミュレーション上で衝突実験を行う時に利用するバーチャル人体モデルを開発し販売することで、自社だけではなく世界中の自動車メーカーやサプライヤー、研究機関がより効率的に衝突実験を行える環境作りに利用している。

 クルマの安全性は1社だけのものではなく自動車業界全体で技術やノウハウを共有しようという考えも広まってきている。

 我々ドライバーがクルマを選ぶ時には、様々な性能やデザイン、価格などの要素から、優先順位を決めて、1台の愛車を選び抜いている。

 自動車メーカーのクルマ作りもそれと同じで、スタイリングや燃費性能、快適性などの性能も重視しながら、衝突安全性などの安全性も確保している。ボルボの場合、乗員や歩行者の安全性を他メーカーよりも優先している、ということなのだ。

ボルボは全モデルで180km/hリミッターの装着を完了。現在は自動運転の開発にも力を入れている
ボルボは全モデルで180km/hリミッターの装着を完了。現在は自動運転の開発にも力を入れている

 現在販売されているクルマはどれも快適装備は十分に充実し、燃費性能も軒並み向上して、ちょっとの燃費性能の違いは購入の決め手にはなりにくくなった。

 であればスタイリングやインテリアなどの仕上げやデザインを重視するか、走行フィールなどの動的性能を評価するか、それでも燃費などの経済性やコストパフォーマンスで決めるかはユーザーが判断することだ。

 安全性を重視するのは、自動車保険で価格よりも内容を重視して、割高でも手厚いケア、安心を選択するのに近い感覚だろう。

 メルセデスベンツやアウディ、ランドローバーやスバルなどもユーロNCAPでは非常に高い評価を受けている(各メーカーの全車で衝突実験を行っている訳ではない)。安全性を最優先で考えるなら、ボルボ車が世界一安全なクルマの筆頭に挙げられることは間違いないだろう。

【関連記事】ボルボ 2022年「レベル4」自動運転開始!驚きの新技術とは? 国内の動向は??(リンク先)

【画像ギャラリー】古くから安全技術を磨いたボルボの歴史と最近の取り組みはどうか?

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