クルマの血液!! 長く乗るためにオイル交換は超大事

クルマの血液!! 長く乗るためにオイル交換は超大事

 エンジンオイルは、高性能車に乗るオーナーやスポーツ走行をするようなクルマ好きなどであれば、オイルの種類や粘度などにこだわったり、交換サイクルを気にする人が多いが、実はフツーのクルマのユーザーこそ気を遣うべきものなのだ。

 というのも、エンジンオイルの交換サイクルは、今売れている軽自動車のターボ車は、交換サイクルが「6カ月または走行距離5000km」、メーカーによっては「2500km~」を推奨していたりと、短いサイクルでの交換が望ましかったりする。

 また、チョイ乗りを繰り返すようなシビアコンディション(厳しい使われ方)で乗るユーザーも適切なオイル交換で、クルマへのダメージを小さくすることもできる。

 愛車を長く乗るためにはエンジンオイルの交換は重要だ! そこで、ここではエンジンオイルの重要さや注意点を改めて考えてみた。

文/永田恵一
写真/AdobeStock(Photo Sesaon@AdobeStock)、TOYOTA、NISSAN

【画像ギャラリー】エンジンオイルの特徴と注意点を写真でチェック!!


■エンジンオイルの役割は?

エンジンオイルには粘度や規格などが設定されているので、エンジンに合ったものを選びたい(Maksym Yemelyanov@AdobeStock)
エンジンオイルには粘度や規格などが設定されているので、エンジンに合ったものを選びたい(Maksym Yemelyanov@AdobeStock)

 エンジンオイル交換の役割の前に、エンジンオイルの役割をあげてみると、主に以下の5つがある。

・潤滑(金属と金属が触れ合うエンジン内部パーツの焼きつき防止など)
・密閉(ピストンとシリンダーの間に入るピストンリングの隙間を適切にふさぐ)
・冷却(エンジンが出す熱の吸収)
・洗浄(エンジン内部の汚れの吸収)
・防錆(錆や腐食の防止)

 と、エンジンオイルはよく例えられる体の血液のような重要な役割を担っているだけに、適切なオイルの選びや交換サイクルはとても重要である。

■エンジンオイルを適切に交換しないとどうなる?

エンジン内は各機構が高速回転する。その潤滑剤としてエンジンオイルが重要な役割を果たしている
エンジン内は各機構が高速回転する。その潤滑剤としてエンジンオイルが重要な役割を果たしている

 エンジンオイルを交換しないとどうなってしまうのか? エンジン内部のパーツにスラッジ(燃え残りのカス)が付くことによるパワーダウンや燃費の低下が発生する。

 それにエンジンオイル性能の低下や量が減っていると、最悪の場合、エンジン内部の焼き付きに代表される重大なトラブルの原因になることもある。だから、エンジンオイルは適切な交換が必要なのだ。

次ページは : ■エンジンオイルのチェックはどうする?

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