パワーウインドウキットを後付けしたい!
日々旧車と付き合いたいオーナーが取り付けたいと思う、もうひとつの装備は、パワーウインドウではないだろうか。
レギュレーターは頻繁に使わないとはいえ、高速の料金所での支払い(ETCを装備していれば問題ないが)や、ちょっとした換気など面倒に思えることもある。調べてみると、どうやら汎用品として旧車はもとより、軽トラックや商用バン(助手席側)を中心として、後付けできるような製品が多いようだ。
こんな事情からか、通販サイトを覗くと、価格は2000~8000円でフルキットで入手可能で、旧いタイプの米国製ピックアップやSUV用のキットは1万円前後で手に入る。ご想像のとおり輸入キットでは部品単体は中国製が多く見られるが、作業コストが加わることを考えれば、ビジネスとして割安感が必要なのだろう。
多くの後付け製品を手がけているコムエンタープライズ(CEP:兵庫県姫路市)のHPを見ると、「2ドア汎用パワーウインドウキット(12V)」が見つかった。汎用品として、ほとんどの車種をカバーできるとしている。
モーターのサイズは全長が約60cm、厚みが約4cmなどとなり、内張とドアとの間にスペースが必要なのでサイズの確認が必要だ。スイッチやハーネスなどを含むキット価格は定価1万1022円(インターネット価格は税別で9360円)となる。
汎用の後付けリモコンキーも要チェック
少し新しい世代のモデルで便利に覚える製品を紹介しておくと、前述のCEPではリモコンキーに対応する汎用のキーレスエントリーキット「ロックマン」も扱っている。
フルキットとして受信機やリモコンや専用ハーネスを用意する。取り付ける際には、対象車両が集中ドアロックを備えているかどうかも要チェック項目となる。アンサーバック機能もオプションとして用意している。価格は定価5544円(同:4380円)とされ、デザインなど詳細については同社サイトをチェックしてみてほしい。
旧車に最新オーディオ/ナビを付けるには
旧車オーナーであれば誰もが考えるのは、より新しいオーディオ/ナビの装着だろう。助手席前のグローブボックスに吊り下げる方式が基本となり、できればダッシュボード周りの雰囲気を変えることなく取り付けたいが、これもなかなか簡単にはいかない。
1980年代以降の1DINサイズしか取り付けられない旧車や輸入車に乗るオーナーにとって、今では見当たらないインダッシュ・ナビなどは、メーカーが生産を中止しているため、現在ではハイエンドモデルの中古品が高額で取り引きされているようだ。
旧車のオーディオは、インストルメントパネルとステレオ(!)のデザインが一体化している場合も多く、社外オーディオを取り付けるには、インパネを加工しなければビルトインできない。
助手席のセンターコンソール脇などにも取り付けられるが、ナビを取り付けるとなると、リモコン操作ができてもモニターをどう据え付けるかなどの悩みも出てくる。
それでも音質などを考えて最新のオーディオを装着したくても、ノスタルジックな純正ステレオも捨てがたいところ。これを両立させるには、純正ラジオをそのまま利用して、MP3形式の音楽を再生可能な製品を装着することも考えたい。
シガーソケット(昔は熱線式ライターが付属していたから“シガー”の呼び名が残っている)やアクセサリー電源から電力を採り入れる。
シガーソケット(旧車では状態がよいことが必須だが)に差し込むだけで、フラッシュメモリーに入れたMP3形式の音楽をFMで飛ばして、純正ラジオで受信して再生するという選択肢もある。オリジナル品を残しつつ、現代的な利便性を求めるのには有効といえる。
カーナビも事情は同様で、グローブボックス下に吊り下げる装着方法が基本となる。シガーソケットとして電源として、車速センサーなどの取り付けを実施しなくてもGPS機能を利用して機能する製品もあるので、商品選びについてはどこまで自車位置の精度を求めるのかにもよるはずだ。
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