新車の“買い時”はいつ? 初期モデルか、熟成の改良モデルか


 写真は新旧のマツダ アクセラ。一見して判別できないほど見た目の違いは“ごく僅か”。

 しかし、中身は大幅に改良が施されていた。このように車は、新車が出た時点から“次の新型”へ切り替わるまで、複数回改良を行うケースがほとんど。

 そうなると、新車は発売直後に買うべきなのか、熟成が進んだ後に買うべきなのか、ユーザーにとってわかりづらい。新車の“買い時”はいつなのか?

文:渡辺陽一郎/写真:編集部


モデルサイクル長期化で買い時の判断難しく

2010年発売のトヨタ ヴィッツ。
2010年発売のトヨタ ヴィッツ。その後2014年と2017年の2回、マイナーチェンジを行っている。このほかにも細かな一部改良を施し、長期間にわたって売り続けられている

 1980年代までの日本車は、4年ごとにフルモデルチェンジを行うことが多かった。一新された2年後にマイナーチェンジを受け、さらに2年を経過するとフルモデルチェンジになる。

 1982年までは、最初に受ける継続車検も初度登録の2年後だったから、4年のフルモデルチェンジ周期はユーザーにとって都合が良かった。購入して2回目の車検を受ける手前で買い替えると、常に新型車を乗り継ぐことができた。

 ところが近年では、フルモデルチェンジの周期が長期化している。発売されて7~10年を経過する古い車種も目立つ。

 トヨタ エスティマ(2006年)、三菱 デリカD:5(2007年)、トヨタ ヴィッツ(2010年)、日産 ジューク(2010年)、トヨタ アクア(2011年発売)という具合だ。

 こうなるとマイナーチェンジが重要な意味を持つ。7年以上にわたって何も改良を加えなければ古さが目立つが、定期的に機能を新しくすれば商品力を保てるからだ。

 ユーザーを悩ませるのは「どのタイミングで買うか」だろう。今は新車販売の70%以上が乗り換えに基づくから、愛車の車検期間が満了に近づいた時に乗り替えるユーザーが多い。ムダのない賢い買い方だが、購入直後にマイナーチェンジや改良を受けたりすると悔しい思いをする。

 従って発売されて1年以上を経過した車種を買う時は、販売店で改良の予定がないか尋ねると良い。

 マイナーチェンジなど小規模な変更の正確な情報は、早くて3か月前、場合によっては1か月前にならないと入らないが、「何か変更があるらしい」という程度なら、早々とキャッチしていることもある。購入してスグに変更という事態は避けるように工夫したい。

なかには「半年に1度」の頻度で変わる車も!

2017年発売のCX-5は半年後に「一部改良」。同車に限らず、マツダは半年から1年スパンで何らかの改良を加えるケースが多い
2017年発売のCX-5は半年後に「一部改良」。同車に限らず、マツダは半年から1年スパンで何らかの改良を加えるケースが多い

 それでもマツダ車などは難しい。例えば、現行CX-5は2017年2月に発売され、同年8月には安全装備の設定を拡大。

 2018年2月には、2.2LのクリーンディーゼルターボエンジンをCX-8と同じ新しいタイプに載せ換え、ガソリンには気筒休止技術(2.5L)を盛り込むなど商品力を高めた。360度ビューモニターなど新しい装備も採用した。

 つまり、半年に1度の割合で改良しているから「いつ買えば良いのか!?」という話になる。

 今のマツダ車はそこがセールスポイントでもある。OEM車を除くと、基本的に全車のメカニズムが同じ考え方に基づいて開発されるから、新しい機能が採用されると、短時間でほかの車種に適用することが可能だ。バージョンアップが頻繁に行われ、全車を常に最新の状態に保てる。

 特に昨今は安全装備の進化が著しく、マツダ車はすべて足並みをそろえて進化している。ユーザーと車社会に大きなメリットを与えるが、購入時期は判断しにくい。

次ページは : 最も良い買い時が「発売後半年程度」の理由

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