■キックス/日本市場での販売はe-POWERのみ
2020年6月24日に日本へ投入された「キックス」。タイで生産し、日本へ輸出するコンパクトSUVだ。写真のボディカラーはダークブルー。シルバー加飾と相まってシンプルなカッコよさがある。カラーは他にもツートンが4種類、単色はダークブルーを含む9種類から選べる。
排気量1.2リッター3気筒ガソリンエンジンを発電機としたモーター駆動のe-POWER(最高出力129ps、最大トルク260Nm)による、圧倒的な動力性能が武器だ。
キックスは、もともとは南米を中心に2016年から売られていたコンパクトSUVだが、2020年5月にタイ市場において、e-POWERの新型SUVとして登場した。
日本での車両本体価格は276万円からと、やや高めの設定。車両価格を抑えたガソリン仕様がない点と、雨の日や雪道での走行安定性が飛躍的に高まる4WDの設定がないという点、見慣れた日産車のインテリアで、新しさがない点などは、キックスの弱点でもある。
■ジューク(2代目)/キックスよりもひと回り大きい
丸型ライトやボディのプロポーションなど、初代ジュークのキープコンセプトではあるが、サイドのキャラクターデザインや、大きなVモーショングリル、シャープなテールランプなど、ずいぶんと洗練された印象を受ける、2代目ジューク。
どのSUVにも似ていないデザインは魅力で、「実にカッコ良い!!」というのが、筆者の印象だ。
エンジンは排気量1リッター直列3気筒ガソリンターボエンジン(最高出力114ps、最大トルク200Nm)のみで、e-POWERは現時点ではない。
トランスミッションは7速DCTもしくは6速MTとなる。サイズは、キックスよりも幅広くて短い。現行ヴェゼルよりも40mm幅広く、C-HRに対しては5mm広い程度ではあるが、1800mmという大台にのっているため、ライバルたちよりもやや大きめだ。
現在のところ、2代目ジュークは欧州のみでの販売だ。イギリス(つまり右ハンドル仕様がある)での価格は、18595~25095ポンド(約278万~376万円)。イギリスで生産されているため、日本導入となった場合には船輸送となりコストアップは免れない。しかし、それでも手に入れたい日本人はいるだろう。
■3代目キャシュカイ(ローグスポーツ)/全長4425×全幅1838mmのミドルSUV
キャシュカイは、欧州を主戦場とするクロスオーバーSUVだ。北米では、ローグスポーツという名称で販売されており、3代目となる新型キャシュカイがつい先日、ワールドプレミアされた。
ひと足先にフルモデルチェンジを受けた兄弟車の北米ローグが、直線やスクエアなかたちを意識したデザインに対し、新型キャシュカイは、アリアや新型ノートにも似た、カーブを意識したデザインとなった。
新型キャシュカイには、2種類のエンジンが用意される。ひとつは、新開発の12Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた1.3リッターの直噴ターボエンジン。最高出力136ps/最大トルク240Nmの6速MT仕様と、156ps/260Nmの6速マニュアルモード付きのエクストロニックCVT仕様。
そしてもうひとつが注目の、1.5リッターサイズの可変圧縮比エンジン「VCターボ」を発電専用エンジンとして搭載した新型e-POWERだ。
最高出力187ps、最大トルクは330Nmと、スピード嗜好の欧州ドライバーにとって、不足ないパフォーマンスを手に入れている。新型の販売価格はまだわかっていないが、現行キャシュカイのイギリス価格は、23550~27470ポンド(約353万~412万円)だ。
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