■まとめ/マグナイトの日本導入は大いにあり得る!!
ここまで挙げたモデルのうち、まず、新型ローグは「新型エクストレイル」として日本に導入されるのは間違いない。新型キャシュカイに搭載されたe-POWERターボを備え、今秋に日本市場デビューする、というのが筆者の予想だ。
おそらく日産は、Bセグメント以上の新型車には、今後、純ガソリン車を用意しないつもりであろう。コンパクトカーである新型ノートで、廉価なガソリンモデルを用意しなかったことを考えると、相当な覚悟で電動車率を上げることに取り組んでいることがわかる。
そしてもう一台、日本導入の可能性が高いのが「マグナイト」だ。全長4メートル以下というボディサイズは、日本市場で大いに扱いやすいはず。
できることならば1700mm未満の5ナンバーサイズまで抑えたいところではあるが、右ハンドル車ということを考えると導入の可能性は高い。もし導入されれば、一人勝ちをしているコンパクトSUV「ライズ/ロッキー」に迫ることも可能であろう。
一方で、パスファインダーやアルマーダなどの大型SUVに関しては、日本国内でヒットする可能性は低いため、日本導入は考えにくい。だが、あのデザインのカッコよさは日本では新鮮に映るし、台数限定販売をするなど、何かしらの作戦が行われると面白くなりそうだ。
キャッシュカイやジュークだが、かつて日本市場から撤退している理由を考えれば、残念ながら再導入はないだろう。
キャシュカイはかつてデュアリスの名で販売されていたが、国内SUVをエクストレイル中心の戦略としたために撤退。ジュークはデザインの斬新さが大いに話題にはなったが、販売台数としては大成功には至らなかった。
キックスを登場させたばかり、というのもある。ユーザー側としては、クルマの選択肢が多いほうがありがたいのだが、日産としては、ジュークとキャシュカイのちょうど中間サイズを狙ったキックスに販売を集中させたい、という考えが強いのだろう。
そうなると、キックスに廉価なガソリンモデルと、4WDがないことは、大きな懸念点だ。
販売台数よりもブランド価値を高める戦略を取る、日産。その信念で突き進むと決めたならば、ファンとしては「やっぱりガソリンモデルも出します」のような、みっともない後追い戦略はないことを祈る。
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