スバル インプレッサスポーツSTI Sport
MTモデルはなくすべてCVTであることは残念だが、それゆえ2ペダル。左足ブレーキを練習するのには絶好。
AT車なら2ペダルなのでどのクルマでも練習に向いているが、特にSTI Sportがなぜ向いているのか? というと、スバル車はすべてエンジン縦置き。
水平対向ゆえ低重心なのはもちろんだが、エンジン縦置きレイアウトだと非常に重量のあるトランスミッションがエンジンの後ろにマウントされる。
つまり前後車軸の中心近くに搭載されることになるので、前後重量配分がバランスするのだ。
これがFF車だと横置きエンジンの隣にトランスミッションがマウントされるから、フロント荷重がリアに比べて極端に大きくなる。つまりSTI Sportはブレーキング時にリアの荷重抜けが少ないわけで、ブレーキングでの前後荷重コントロールを習得するのに適している。
特に左足では最初のうち、右足ほど繊細にコントロールできないから、踏み過ぎによるノーズダイブに委縮しがち。上手くなればフロントヘビーなFFでシビアなコントロール習得も良いのだけれど、ブレーキングとはしっかり踏み込めることがまず重要。
サーキットでのブレーキングの基本は強く短く。理由は踏んでない時間を増やせるから。踏んでない時間に冷却することができるのだ。
STI SportにはAWDではなくFFがラインアップされている。FFがお勧め。理由は20万円強安いから。中古車になればこの差はさらに大きくなる予感がありますね。
トヨタ86/スバルBRZ(中古車)
中古車といえどもまだまだそれなりの価格がするね。ただ初期型は86とBRZではサスペンションやハンドリングの設定が異なる。初心者にはBRZを勧めるが、ハンドリングを学ぶには86だ。
理由は86の初期型は簡単にリアがグリップを失う。でも、そのシビアな特性を五感でしっかり感じ取り、ステアリング操作の何がいけないのか? ブレーキングの何が間違っているのか? この2つの操作のコラボによってどのような状況だとABSを作動させてしまうのか?
このようなことが学べる。初期型安いだろうしイイネ。ただスタビリティコントロールは絶対にオフにしないこと。
日産 マーチNISMO S
それほどボディ剛性が高いとは感じないのだが、このクルマに乗るとボディ剛性がしっかりしているクルマほど限界を超えた時の操縦性がシビアだと実感。マーチNISMO Sはサスペンションとタイヤの限界を超えてもその先にまだノリシロがある。
これはボディがちょうど良い、ある意味ドロースティフナーのような粘り系ボディだと想像する。実にちょうど良いバランスのクルマだ。
では何を学ぶのか? コンパクトであること、身の丈サイズ。パワーもそこそこ。アクセル、ブレーキ、ステアリングそれぞれの操作の過激度を知る絶好の教科書。
つまり限界超えのノリシロがあるから許容レベルが高い。これ以上はダメですよ、というのをしっかり学べる。一般道で試してほしくないことはいうまでもありません。
コメント
コメントの使い方