もう二度と出てこない!? オーテックから生まれた尖った名車5選

■オーテック ザガートステルビオ [1989年登場]

 ザガートステルビオは2代目レパードをベースにした車体に、イタリアのザガート(イタルデザインのようなデザイン工房)がデザインしたエクステリアを組み合わせた、今のところオーテックジャパンが市販したなかでは唯一となるオリジナルボディを持つラグジュアリークーペである。

唯一無二のデザインの『オーテック ザガートステルビオ』。このクルマの形は1986年に製作されたアストンマーティンV8ヴァンテージ・ザガートに似ている
唯一無二のデザインの『オーテック ザガートステルビオ』。このクルマの形は1986年に製作されたアストンマーティンV8ヴァンテージ・ザガートに似ている

 エクステリアはフェンダーに埋め込まれたサイドミラーを持つ点など、全体的にイタリアのデザインらしいアヴァンギャルドなもので、ボディはアルミ製、ボンネットはカーボン製だった。

 インテリアは2代目レパードに近いものながら、ウッドとレザーを多用した高級感溢れるものだった。

オーテック ザガートステルビオの内装。インパネやシートは本革張りで豪華なつくりとなっていた
オーテック ザガートステルビオの内装。インパネやシートは本革張りで豪華なつくりとなっていた

 また、エンジンは2代目レパードと同じ3LのV6DOHCターボながら、オーテックジャパンの手により255馬力から280馬力にパワーアップされ、タイヤサイズも拡大されていた。

 200台限定、1870万円という価格で販売されたオーテックザガートステルビオは、当時のバブル時代を象徴するクルマたちの究極だったのかもしれない。

■今年9月でオーテックジャパンは35周年

 ザガートステルビオを除くここに挙げた4台が地味ながら凄かったのは販売期間こそ短かったにせよ、限定車ではなかった点でもある。

 効率が求められる現代においてこういったクルマを今後発売するのはオーテックジャパンでも難しそうなだけに、現在も乗っているユーザーには例年なら秋に大磯ロングビーチで行われるファンイベントである里帰りミーティングに参加できるよう、大切に乗ってほしいと強く思う。

 そして、オーテックジャパンは今年9月で創立35周年を迎え、2026年には創立40周年になる。

 特に40周年記念車の登場は充分に可能性がありそうなだけに、その時には35台、40台限定という少量でもいいし、価格が高くてもいいから、オーテックジャパン史上もっとも尖ったモデルの登場を期待したい。

【画像ギャラリー】今年で35周年のオーテックジャパンが手掛けた尖ったクルマを写真でチェック!!

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