■老眼のアラフィフにはキビシイか!? 1/72スケールの上級者向けキット
スタンド・ストーンズでは、日産の名車たちを1/72スケールの組み立てキットにした「Cカークラフトシリーズ」を展開。2021年4月中旬には「Cカークラフト 日産シルビア(S13)&180SX編」が発売される。
これは1回300円のカプセルトイでありながら、作る楽しさと完成したときの喜びをユーザーが実感できるハイクオリティモデル。
組み立てキットにした理由は、コストの兼ね合いのため。完成品に必要な組み立て分のコストをカットすることで、商品本体のより忠実な再現を可能にしたという。
その結果、完成品なら省略されるようなエンブレムなどのディテールを忠実に再現。組み立てた状態で最高の見栄えになるよう設計されている。
完成品と勘違いして購入しないよう「上級者向け組み立てキットです」と謳っているものの、組み立て自体は決して難しいものではない。ニッパーや爪切りなどがあれば誰でも製作可能だ。
かといって小さい子ども向けではないし、さらに年配ユーザー向きでもないのが「上級者向け」たる所以。そう、全長わずか6cmほどのモデルにも関わらず部品点数が多いので、ひとつひとつのパーツがとても小さいのだ。
例えば、以前発売されていたケンメリ GT-Rでは、なんとフェンダーミラーまで再現されていた。こうなると、アラフィフのような老眼世代にとって裸眼での作業は難しい。逆にいえば、それくらい徹底して精密さにこだわっているのだ。
■自社開発にこだわるトイズキャビンのカプセルトイ
以前本WEBでもご紹介したことのある(リンク先)「1/24 日産RB26DETTエンジンコレクション」を開発したメーカーがトイズキャビン。
これはスカイラインGT-Rに搭載された「RB26DETT」エンジン単体を1/24スケールで再現したカプセルトイ。2021年6月発売予定で価格は400円だ。
クルマではなく、エンジン単体をガチャガチャにする独創性で大きな話題を呼んだが、同社ではこのほかにも個性的なラインアップを用意している。
2021年4月に発売予定の「1/64ガレージツールコレクション2」(価格:税込300円)は、手持ちの1/64ミニカーと一緒にジオラマが楽しめるユニークな商品。
4柱リフトをはじめとする数々のガレージ用品が4種類用意されているので、すべて揃えれば、デスクトップでガレージライフが楽しめる。
■コスト度外視? 2021年5月に発売予定のロードスターの作り込みに驚愕!
そしてクルマ好きにとっての注目商品が、2021年5月に発売予定の「1/64マツダ ロードスターNAコレクション」(価格:税込400円)。
初代マツダ ロードスターのガチャガチャはもちろん初の製品化。ガチャガチャのクルマ商品の多くが食玩から転用したものとなっているなか、自社開発にこだわるトイズキャビンならではのラインアップだ。
これまでマツダ ロードスターが製品化されなかった理由のひとつが、オープンボディであること。内装が丸見えになるので作り込みをしなければならず、設計面でもコスト面でも難しいからだ。
ガチャガチャの難しさは、大量生産しないとコストが回収できないこと。ニッチ系で勝負するのはリスクもあるが、差別化できないと売れない厳しい世界であるのも事実。
ニッチ系アイテムの自社開発にこだわるトイズキャビンの次回作に今から期待したい。
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