【初心者の壁】狭い道でのすれ違い、ちゃんと幅寄せできてますか?

【初心者の壁】狭い道でのすれ違い、ちゃんと幅寄せできてますか?

 狭い道を運転しているときに限って、対向車がやってくる――。初心運転者のころは、幅寄せに自信がなく、狭い道は全力で避けていた方も多いはず。ある程度運転に慣れたドライバーであっても、「幅寄せはいつも勘」という方もおられるかと思います。

 レンタカーや会社のクルマなど、運転に慣れていないクルマだと、なおさら苦手意識が出てしまい、ガチガチに緊張してしまうもの。しかし、幅寄せは、コツさえつかめば、難しいものではありません。

文:吉川賢一
アイキャッチ写真:写真AC_beauty-box
写真:写真AC、イラストAC

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幅寄せが苦手な人は、どこを見たらいいか分かっていない

 幅寄せが苦手な方は、「どこを見ながら車体を左側へ寄せればよいのかわからない」ことが、原因のようです。フェンダーミラーやリトラクタブルライトなど、ボディの前端に目印があった時代は、車幅が分かりやすかったのですが、現代のクルマは、車幅が分かる目印はない場合が多いです。

とても狭い道を通っているときに限って、対向車が来ることがある(画像:イラストAC_ほりメル)
とても狭い道を通っているときに限って、対向車が来ることがある(画像:イラストAC_ほりメル)

 今でも、コーナーポールはオプションで用意されてはいますが、つけている方が少なく、「初心者の証」のようで、気恥ずかしいもの。しかし、車体の先にわかりやすい目印がなくても、目印は自分で見つければいいのです。

 例えば、ダッシュボードの奥に見える、ボンネットの稜線にあるパネルの継ぎ目や、ヘッドライトの角、ワイパーの端っこ、助手席側のAピラーのなど、運転席から見えるなにかを「目印」と定め、その目印から、クルマの端がどのくらいあるのかを、クルマに乗り込む前に、把握しておくのです。

 こうすることで、「ここはこのくらいは大丈夫」という根拠にすることができ、幅寄せをするときに頼れる目印になります。

自分のクルマならば、「目印」を定め、その目印からクルマの端までの距離を、把握しておくと車幅感覚をつかみやすい(PHOTO:写真AC_ひつじ07)
自分のクルマならば、「目印」を定め、その目印からクルマの端までの距離を、把握しておくと車幅感覚をつかみやすい(PHOTO:写真AC_ひつじ07)

上手な「すれ違い」 3つのコツ

1.遠くに対向車をみた瞬間から、幅寄せは始まっている

 幅寄せしてやり過ごすには、どこですれ違うか、場所を見極めることが第一のポイント。自車が待つべきか、相手が待つべきか、さっと判断します。もし迷うようでしたら、自車は止まっておく方が良いでしょう。相手の方が、避けられる場所が見えるエリアにいるかもしれません。できれば、対向車のドライバーとアイコンタクトを取りながら、作戦を立てましょう。

2.寄せる対象物に対し平行にしながら、じわじわと寄せる

 平行にすることで、あとどのくらい幅寄せできるのか、掴みやすくなるためです。見るべきポイントは、寄せる側のサイドミラーと対象物との距離。そして、サイドミラー越しに見えるタイヤと縁石との距離です。一度に距離を詰めずに、安全マージンを取りながら、徐々に寄せていくのがコツです。

3.うまくいかないときには、慌てずにやり直しをする勇気も必要

 微修正するときは、ハンドル角を少しずつ切り足しながら、ゆっくりと前進します。焦るあまり無理をして、クルマを擦ってしまうよりも、バックを使ってでも、やり直す勇気をもつことも必要です。実は、後退する方が、幅寄せはカンタン。サイドミラー越しにボディを平行に合わせやすいためです。

どこですれ違うかを見極めるのもポイント また、上手くできないときはバックを使うと幅寄せしやすい(PHOTO:写真AC_BANANA18)
どこですれ違うかを見極めるのもポイント また、上手くできないときはバックを使うと幅寄せしやすい(PHOTO:写真AC_BANANA18)

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