■灰皿が消滅で人気!?「クリーンボックス(ゴミ箱)」
カー用品店でも、置き型の車内用ゴミ箱は販売されているが、ディーラーオプションのゴミ箱は、助手席足元などに装着するタイプが多く、スタイリッシュで邪魔になりにくい。特に中高年のオーナーに人気のあるオプションだった。
一昔前だと、車内には灰皿があり、小さなゴミは灰皿へポイだったのだが、現在はシガーライターも灰皿も姿を消している。当たり前に灰皿が用意されていた世代に、人気なのが車内用ゴミ箱だ。
私が営業マンになりたてのころ、「これ、誰が注文するんだ?」と、一番疑問に思っていたオプションが、結構な数の注文が入ることに、とても驚いた。
■寒くない地域でも需要アリ!?「寒冷地仕様」
北海道や東北の日本海側でしか必要がないと思われている寒冷地仕様も、しっかり説明すると装着率が高まるオプションだった。
装備の内容は車種によって異なるが、厳寒地でもクルマが動きやすいような専用装備を設ける。また、パワフルなワイパーモーターを装着する場合や、電気式補助ヒーターを搭載して、暖房の始動時間を短くするなどの工夫も見られる。
なかでも注目したいのが、ヘッドランプウォッシャー(ヘッドランプクリーナー)の存在だ。
最近のクルマは、ほとんどがヘッドライトにLEDを採用する。明るくて長寿命のLEDは良い装備なのだが、発熱しないため、降雪時に走行すると、雪がベッタリとヘッドライトに貼りつく。そのまま放っておくと、ライトの光が遮られ、前方が照らされなくなってしまうのだ。
年に数回でも、雪の降る状況で走行する可能性があるユーザーには、是非つけてもらいたい装備である。ヘッドライトウォッシャーが付属しない寒冷地仕様もあるので、装着の際には、寒冷地仕様の内容を、しっかりと確認してほしい。
■SUVの必須オプション!?「リアバンパーステップガード」
人気のSUVはもちろん、セダンやワゴンなどでも、意外と装着率が高いのが、リアバンパーステップガード、もしくはリアバンパープロテクションフィルムだ。主に、トランクから荷下ろしをする際に、不用意にリアバンパーが傷つくのを防ぐ。
クロカンSUVには、リアハッチ側の足掛け場所として、金属パーツが着いていることが多いが、最近の都市型SUVやハッチバックなどには、こういった装備は標準化されていない。しかし、荷物の積み下ろしをする際に、リアバンパーに小傷を作ってしまい、がっかりした経験を持つユーザーは意外と多いものだ。
金属製の方が、傷の予防効果は高いが、スッキリとした見栄えから透明フィルムを選択するケースも多い。1万~2万円前後のフィルム施工は、意外と人気があるオプションだ。
愛車はできるかぎり綺麗に保ちたいという、オーナーの愛情が感じられるオプションである。
* * *
地域やオーナーの年代によって、必ず装着するオプションも変わってきた。自分では気づかなかったが、言われてみれば便利だなと思うものも存在する。
クルマ選びの際には、担当営業マンに「定番品以外に、おすすめのオプションはないですか」と聞いてみると、意外と役立つ情報を入手できるかもしれない。ぜひ、声がけをしてみて欲しい。
コメント
コメントの使い方