余話「どこでも止まるドア」
実は、このドアパンチを防ぐことができる、興味深い発明がある。それが「どこでも止まるドア」だ。「どこでもドア」を文字ったようなネーミングだが、実際に特許案件として出ている発明だ。
インナー側、アウター側のドアに設けた機構により、ドアハンドルを握っている間、ドアは引っ掛かりがなくシームレスに開くが、ドアハンドルから手を離すと、そこで開放角がストップする。
筆者は、この現物サンプル品を試したことがある。ドアの開放を止めたい場所でドアハンドルから手を離すと、しっかりとその場所で止めることができるのだが、ドアを開閉するときにはドアハンドルを常に握っていないとならない。
通常クルマから降りる際、ドアハンドルを握ってドアをすこし開けた後は、ハンドルから手を離し、ドアハンドルをちょっとだけ押して、段付いて止まる位置を探ると思うが、それができないのだ。また、段付きの反力がないことで、「どの位置でドアが止まるのかが分からず、「不安感」があった。
当然、そうした課題を解決するアイディアも出ているのだろうが、この「どこでも止まるドア」が世に出てはいないことを考えると、「それほどメリットがない」ということなのだろう。
強風の際は「窓を開ける」のがお薦め
ドアパンチをされないようにするには、周囲に誰も止めないような駐車場に止めるしかないが、ドアパンチをしないようにするには、ドアエッジプロテクターなどを使用したり、お子さん対策にはチャイルドロックをして、自分で開けられないようにするのも有効だろう。
また、風の強い場所での対策としては、「窓を開ける」というのが有効だ。窓を開けて風を通すことで、風の影響を受けにくくなるため、風に煽られてドアパンチしてしまうリスクを減らすことができる。少し面倒ではあるが、強風の際には有効な手段だ。
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