スローでこれだけ滑らかにエンジンが回るのは、工場長によるSUツインキャブのセッティングがドンピシャで決まっているからだ。油で汚れた年季ある手でスロットルを開けると、エンジンが嬉しそうに「ブォン」と返事して跳ね上がる。こんな光景を見たら旧車や愛車のメンテナンスに困っている人は感動するに違いない。
クルマ整備のプロ、それもプロ中のプロの仕事は本当に神々しい。そんな小嶋社長は最後に「自分でクルマをいじる人はほんとに良く勉強してますよ。でも無理しちゃいけない」。
「それと一番良いのは近所に良い整備工場を見つけて仲良くなることだよ」。確かに今や修理といえば診断機をかけて部品をポン付けして終わりの時代。
「信頼できる整備工場で勉強させてもらって、お金が貯まったら恩返しでその工場でしっかり治してもらう。これが一番ですね」と言うと、社長は「上手いこと言うね」と笑顔で返してくれた。
ぜひみなさんも、地元の「街の秘密基地」を探してみてはいかがでしょう。
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