やり方次第で寿命倍増!? タイヤローテーションの効果と本当に正しい方法

どのようなタイヤローテーションが最適?

JATMAが推奨するタイヤのローテーション図。左:FF車/右:FR車及び4WD車 ※出典:JATMA(日本自動車タイヤ協会)
JATMAが推奨するタイヤのローテーション図。左:FF車/右:FR車及び4WD車 ※出典:JATMA(日本自動車タイヤ協会)

 ローテーションのやり方ですが、JATMA(日本自動車タイヤ協会)推奨のやり方を紹介します。

 前輪駆動車は、前輪の右前は右後、左前は左後にそのままローテーションします。後輪は左後を右前、右後を左前と交差させます。

 後輪駆動車は、前輪は右前を左後、左前を右後と交差して付け替え、後輪はそのまま前にローテーションします。4WDもFRのタイヤローテーションに準じます。

 これはタイヤの回転方向を変えることで、先に触れたヒール&トー摩耗や、駆動輪による摩耗の違いをバランスさせるのが目的のようです。

 ただし、回転方向指定のあるタイヤは、右は右、左は左のまま前後だけ入れ替えます。また後輪駆動のハイパフォーマンスカーで前後異サイズの場合、ローテーションはできません。

 以上がローテーションの基本計だと考えていただければいいと思います。

タイヤを購入したディーラー、タイヤ用品店等にローテーション作業を頼むのが安全である。もし自分で行う場合は、ジャッキスタンドを必ず用意して行ったほうがいい(写真:諒太-渡部_Stock.Adobe.com)
タイヤを購入したディーラー、タイヤ用品店等にローテーション作業を頼むのが安全である。もし自分で行う場合は、ジャッキスタンドを必ず用意して行ったほうがいい(写真:諒太-渡部_Stock.Adobe.com)

 タイヤ自体のライフが、劣化を考えて4年程度。走行距離でいうと3万~4万kmくらいですから、あまり厳密に考える必要はないと思います。ただ、ローテーションしないよりは、ローテーションしたほうが明らかにタイヤの寿命は伸びるので、極端に走行距離が少ない人以外は、年1回くらいのローテーションはやったほうがいいと思います。

 ちなみに前輪だけとか後輪だけ交換はできるだけ避けることをお勧めします。溝が少なくなるとハイドロプレーニングが起きやすくなるからです。しかも駆動してないタイヤは駆動輪に比べハイドロプレーニングが起きやすいので重ねて危険度が増します。

 交換のやり方についてですが、自分でやるのがはかなり大変なので、クルマを購入したディーラーやタイヤショップ、クルマ用品量販店などでやってもらうのが安全だと思います。ちなみに価格は0円~3000円程度です。

 自分でおこなう場合は、車載のパンタグラフ式ジャッキでは非常に不安定なので、そのままタイヤ交換せず、俗にウマと呼ばれるジャッキスタンドを必ずかけて作業をすることを強くお勧めします。

【画像ギャラリー】タイヤのローテーションの仕組み&FF/FR代表モデルをみる

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