やり方次第で寿命倍増!? タイヤローテーションの効果と本当に正しい方法


 タイヤの寿命を大きく左右する!?

 愛車に付いている4本のタイヤ。その前後左右で、実はタイヤの擦り減り方は大きく異なります。そこでタイヤの位置を入れ替える「ローテーション」にはどれほどの効果があるのでしょうか? その正しいやり方とともに解説します。

文/斎藤聡
写真/Adobe Stock
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1万km走ると駆動論とそれ以外のタイヤで摩耗に違い?

タイヤは、4本均一に摩耗するわけではなく、それぞれ駆動によって異なる。タイヤの種類、走り方にもよるが、平均5000km~1万kmでタイヤの前後の摩耗の差が出てくるという(写真:Nischaporn-Stock.Adobe.com)

 「タイヤのローテーション」という言葉を聞いたこと、あるでしょうか? タイヤの装着している位置の入れ替えのことです。

 なぜそんな面倒なことをするのかというと、タイヤ4本が均一に摩耗するわけではないからです。例えば前輪駆動車なら前輪の摩耗が早くなりますし、後輪駆動車なら後輪の摩耗が早くなります。

 駆動していないタイヤは押されて(前輪駆動車なら引かれて)回っているだけですが、駆動輪はエンジンからの力を路面に伝えるために路面に力をかけて走っているから摩耗が早くなるのです。

 皆さんのなかにも、気が付いたら前輪だけタイヤが摩耗して溝が少なくなっていたという経験のある人がいるのではないでしょうか。

 といっても、みるみる摩耗してしまうわけではありません。タイヤにもよるし、走り方にもよるので一概には言えませんが、5000km~1万kmくらい走ると前後のタイヤで摩耗の違いが出てくるようです。

 前後でタイヤの摩耗の違いが出てきたらローテーションをおこないます。

 ちなみに筆者は、スタッドレスタイヤにはき換え、再び装着するときに入れ替えています。年間1万5000km~2万kmくらい走るので、サマータイヤぶんだと1万~1万5000kmくらいでしょうか。

 スポーツタイヤでスポーティな走りを頻繁にする人だと、もっと早くローテ―ションしたほうがいいかもしれません。

タイヤの擦り減り方は距離だけでなくクルマによっても独特

 実際には走行距離ではなく、摩耗の具合で判断するのがいいと思います。クルマのパワー(駆動トルク)によっても摩耗の差が出てきますし、もちろん走り方によっても摩耗の具合は変わってきます。

 しかも、タイヤは均一に摩耗するわけではなく、前輪ならハンドルを切るので、タイヤのショルダー部が摩耗しやすいし、後輪駆動車だと、サスペンションが沈んだ時タイヤが内側に若干倒れる(≒ネガティブ・キャンバーがつく)ので、タイヤの内側が摩耗しやすくなります。

 また、FR車の前輪は、押されて回るためトレッドブロックの回転方向に対して後ろ側が摩耗しやすく、摩耗が進むにつれてブロック先端にエッジが立ってノイズが大きくなることがあります。この摩耗をヒール&トー摩耗といいます。ヒール&トー摩耗が表れると、ブロック端のエッジが路面をたたく音が大きくなり、でロードノイズが大きくなります。

 あまりひどくなってしまったら、サンドペーパーでエッジを落とすといった荒療治のやり方もなくはないのですが、こんな症状も早めのタイヤローテーションで緩和することができます。

 タイヤの摩耗で操縦性も変わってきます。特に前輪のアウト側ショルダーはハンドルを切る関係で摩耗しやすくなります。ショルダー部だけ摩耗が進むとクルマは曲がりにくくなります。そのためハンドルの切り角が増えてしまいます。

 ハンドルの切り角が増えるとさらにショルダー部の摩耗がさらに進むという具合に、曲がらない負のスパイラルに陥ってしまうので、その意味でもタイヤローテーションはメリットがあります。

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