新車購入時の車種選びやグレード選び、オプション装備の選択を検討する際に、「ちょっと価格は高くなるけれど、できれば装着したほうがいい!」という満足度の大きい装備や機能は何か?
オプション選びなどで迷った時には付けておきたい! お薦めの装備や機能についてカーライフジャーナリストの渡辺陽一郎氏がアドバイスする。
文/渡辺陽一郎 写真/TOYOTA、NISSAN、HONDA
【画像ギャラリー】かゆいところに手が届く!! 付けて安全 選んで便利なオプション装備いろいろ!!
■装着していると満足感の大きい安全装備&快適装備は?
クルマにはさまざまな装備が採用されている。全車に標準装着される装備のほか、グレードによって設定が分かれたり、オプションとして用意される品目もある。
なるべく装着したほうがいい推奨される装備について考えたい。
■安全装備編
最近は衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備を標準装着する車種が増えたが、メーカーオプションの設定も見られる。交通事故はクルマにとって最も深刻な欠点だから、これを防ぐ安全装備はなるべく積極的に装着したい。
●後側方車両検知警報+リヤクロストラフィックアラート(オプション価格:5万~7万円)
ドライバーの後方視界を補う機能。後側方車両検知警報は、2車線道路などでドライバーから見えない後方を並走する車両がいる場合、ドアミラーの警告灯を点灯させたりして注意を促す。
リヤクロストラフィックアラートは、後退時に左右方向から接近する車両を検知する。衝突被害軽減ブレーキを作動させて、制動するタイプもある。
ヤリス、ヤリスクロス、エクリプスクロスなど、さまざまな車種に採用される。特に最近は後方視界の悪い車種が増えたので、優れた効果を発揮する。
●クリアランスソナー(オプション価格:5万~6万円)
バンパーなどに音波センサーが装着され、車庫入れの時などに障害物へ近付くと、衝突の危険が生じたことを知らせてくれる。衝突被害軽減ブレーキを作動できるタイプもある。標準装着される車種も増えたが、ヤリスなどはほかの安全装備と組み合わせてオプション設定されている。
●サイド&カーテンエアバッグ(オプション価格:4万~5万円)
側面衝突時に乗員を保護するエアバッグで、最近は標準装着する車種が増えた。それでもアクアなどはオプション設定だから、必ず装着しておきたい。
●アラウンドビューモニター(オプション価格:5万~6万円)
ボディの四隅にカメラを装着して、そのデータを合成することにより、車両の周囲を上空から見たようなひとつの映像としてモニター画面やルームミラーに表示する。映像の内部に歩行者などが入り込むと、警報を発する移動物検知機能を備えたタイプもある。
さまざまな車種に用意され、例えばノートは、複数の安全装備と併せてセットオプションとして装着できる。
●LEDヘッドランプ(オプション価格:4万~8万円)
発光ダイオードを利用したヘッドランプ。消費電力が少なく、寿命の長いことがメリットとされる。LEDクリアランスランプと併せて装着されるタイプもあり、今は軽自動車を含めて採用車種が増えた。
●LEDヘッドランプのアダプティブ機能(オプション価格:4万~5万円)
ハイビームで走行中、対向車や先行車を検知すると、複数のLEDを部分的に消灯するなどして照射範囲を調節する。それによりハイビーム状態を保ちながら、相手車両の眩惑を抑える。ヘッドランプには複数のLEDを使うため、いろいろな機能を発揮できるようになった。
タフトは軽自動車ながら、GとGターボにはこの機能を標準装着した。マツダ2などもセットオプションとして用意する。
●運転支援機能(オプション価格:4万~6万円)
運転支援機能は、車間距離を自動制御できるアダプティブクルーズコントロール、車線の中央を走れるようにパワーステアリングを制御する機能によって成り立つ(クルーズコントロールのみの車種もある)。
この機能は快適装備にも含まれるが、安全装備とする車種も多い。衝突被害軽減ブレーキのセンサーなどを使った応用技術で、ドライバーの疲労を抑えることにより、安全性を向上できるからだ。
今はN-BOXのような軽自動車にも運転支援機能が用意され、タフトのGは4万4000円でオプション装着できる。
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